Volvo 242 ガソリン

1974年8月、ボルボは240シリーズおよび260シリーズと命名された新世代モデルを発表しました。

これらはともに140シリーズを進化させたモデルであり、したがって先代と非常によく似ていました。新しいフロントマスク、大型バンパー、マクファーソン・ストラット式のフロントサスペンションを採用した改良版シャシーなどが主な変更点です。エンジンでは、カムシャフトをOHC化した新型4気筒シリーズを導入。その一方で従来の4気筒OHVもまた、しばらくの間、ベーシックエンジンとしてラインナップに残されました。

当時、特に北欧市場を中心として2ドアモデルの人気が依然として高かったため、2ドアタイプがラインナップされたのは当然の判断であったといえます。しかし、トレンドが4ドア車に移行していったため、244および245に比べると、242はかなり早い時期に生産終了となりました。

それでも単体で見れば決して短いとはいえず、エンジンおよびトランスミッションに豊富なバリエーションを取り揃えた242は、長年にわたって生産されています。

ラインナップ中でもっとも華やかな仕様といえば、1970年代後半に登場した242GTと1980年代に北米で販売された240ターボです。ともに驚異的なパフォーマンスを誇り、まるで「羊の皮を被った狼」を体現しているかのようなモデルでした。

技術仕様
モデル名：242
バリエーション：242GT
生産期間：1974〜1984年
生産台数：242,621台
ボディ形状：2ドアサルーン
エンジン：直列4気筒OHV、直列4気筒OHC、直列4気筒OHCターボ
トランスミッション：フロアレバー式4速マニュアル、フロアレバー式電動オーバードライブ付き4速マニュアル、3速オートマチック

ブレーキ：4輪油圧式ディスク

サイズ：全長＝490cm、ホイールベース＝264cm
特記事項：ボルボ242は1985年の欧州ツーリングカー選手権で優勝。