ボルボ244の写真。

ボルボ244。 20年近く生産され続けた、「新車で買えるクラシックカー」

1974年8月、ボルボは240シリーズおよび260シリーズと命名された新世代モデルを発表しました。

これらはともに140シリーズを進化させたモデルであり、したがって先代と非常によく似ていました。新しいフロントマスクと大型バンパーが与えられたほか、マクファーソン・ストラット式のフロントサスペンションを採用するなど、シャシーにも改良の手が入りました。

また、240シリーズの導入と同時に、OHC機構が投入された新型4気筒エンジンが採用されました。その一方で従来の4気筒OHVもまた、しばらくの間、ベーシックエンジンとしてラインナップに残されました。

短期間でしたが、244にはV6エンジン搭載モデルがラインナップされた時期もあります。また、1979年には乗用車市場では初となる6気筒ディーゼルエンジン搭載モデル(一部の市場では5気筒ディーゼルエンジンを搭載)を導入し、一部の市場で好評を博しました。

新しい240/260シリーズは、厳しい安全基準に沿って開発されたモデルでもありました。非常に高いレベルで基準を満たしていたため、米国当局により安全基準のベンチマークに指定されたほどです。

240シリーズは20年近く生産され続けたため、現役時にすでに“クラシック”と呼ばれるほどの存在となりました。その長い生産期間には、2回の大きなフェイスリフト(1981年モデルと1986年モデル)が実施されています。240/260シリーズは最終的に、累計280万台以上が生産されました。

技術仕様
モデル: 244
生産: 1974~1993年
生産台数: 1,483,399
ボディ: 4ドアサルーン
エンジン: 4気筒、直列OHV、4気筒、直列OHC、4気筒、ターボチャージャー付き直列OHC。V型6気筒OHC、直列5または6気筒OHCディーゼル

トランスミッション: 4速マニュアル、電動オーバードライブ付き4速マニュアル、5速マニュアル、3速または4速オートマチック

ブレーキ: 4輪油圧式ディスク

サイズ:全長=490cm、ホイールベース=264cm