ボルボ245の写真

ボルボ245。 米国当局により安全基準のベンチマークに指定されました。

1974年8月、ボルボは240シリーズおよび260シリーズと命名された新世代モデルを発表しました。

これらはともに140シリーズを進化させたモデルであり、したがって先代と非常によく似ていました。新しいフロントマスクと大型バンパーが与えられたほか、マクファーソン・ストラット式のフロントサスペンションを採用するなど、シャシーにも改良の手が入りました。

また、240シリーズの導入と同時に、OHC機構が投入された新型4気筒エンジンが採用されました。その一方で従来の4気筒OHVもまた、しばらくの間、240シリーズのベーシックエンジンとしてラインナップに残されました。

244と同様、245にもV6エンジン搭載モデルがラインナップされた時期もあります。また、1978年秋には乗用車市場では初となる6気筒ディーゼルエンジン搭載モデルが240シリーズに登場。このモデルは、ディーゼル燃料が重要視されていた一部の市場で成功を収めることになりました。

この新しいボルボは、厳しい安全基準に沿って開発されたモデルでもありました。非常に高いレベルで基準を満たしていたため、米国当局により安全基準のベンチマークに指定されたほどです。

一方で、ボルボ245はパフォーマンスの新たな基準を打ち立ててもいます。245のターボ搭載モデルは1981年当時、世界最速のエステートと呼ぶにふさわしい1台として認められていました。

その長い生産期間には、2回の大きなフェイスリフト(1981年モデルと1986年モデル)が実施されています。そして245には、モデル末期に人気を盛り返した時期もありました。ポラール(Polar)と呼ばれるモデルがイタリアで熱狂的な人気を集めたのです。

技術仕様
モデル: 245
生産: 1974~1993年
生産台数: 959,151
ボディ: 5ドアエステート エンジン: 4気筒、直列OHV、4気筒、直列OHC、4気筒、ターボチャージャー付き直列OHC。V型6気筒OHC、直列5または6気筒OHCディーゼル

トランスミッション: 4速マニュアル、電動オーバードライブ付き4速マニュアル、5速マニュアル、3速または4速オートマチック

ブレーキ: 4輪油圧式ディスク

サイズ:全長=490cm、ホイールベース=264cm