ボルボ850エステート。 世界に先駆けてサイドエアバッグを装備。
1993年2月、4ドアセダンの850GLTが発表されてから2年も経たないうちに、5ドアエステートが追加されました。
850エステートのリアセクションは、テールゲートがほぼ垂直に立ち上がるボルボのエステートそのもののデザインで、これにより車内空間が最大限に確保されていました。
850GLTは嵐のような歓迎を受けました。850ほど多くの賞を受賞した新型車はそれほど多くはありません。エステートは日本の栄誉ある賞“1994年 グッドデザイン大賞”も受賞しています。
生産期間中に850シリーズに追加されたのは、エステートタイプだけに留まりませんでした。エンジンにはさまざまな選択肢が用意され、ガソリンターボエンジン搭載車や直噴ディーゼルターボエンジン搭載車も取り揃えられました。
ボルボは1994年、BTCC(英国ツーリングカー選手権)にてレースシーンへの復帰を果たしました。この挑戦のために選ばれたのは、850エステート。実用的なワゴンボディとホットな走りのギャップは、多くの観客の注目の的になりました。
さらに、1994年秋には、850に世界に先駆けてサイドエアバッグが搭載されました。
850/V70シリーズは、AWD(全輪駆動)モデルおよびXC(クロスカントリー)モデルをラインナップした最初のモデルでもありました。
1997年モデルを最後に850エステートの生産は終了し、V70が後を引き継ぎました。
技術仕様
モデル: 850エステート
バリエーション: AWD、XC、R
生産: 1993年〜1996年
生産台数: 326068
ボディ: 5ドアエステートカー
エンジン: 直列5気筒DOHCユニット、1,984cc~2,435ccまたは直列5気筒2,461cc SOHCターボディーゼル
トランスミッション: 5速マニュアルまたは4速オートマチック、FFまたはAWD
ブレーキ: 4輪油圧式ディスクブレーキ
サイズ: 全長=472cm、ホイールベース=267cm
車づくりにおいて、Volvo Carsがその長い歴史を通じて常に最優先してきたもの。それは安全性です。そして、常に未来に目を向ける私たちは今、最高水準の安全性に加え、将来的に電気自動車メーカーへ完全移行するという大きな目標を掲げています。目標達成に邁進する私たちに、ぜひご期待ください。それでは現在のボルボのフル エレクトリックモデル、プラグインハイブリッドモデル、そしてファミリーカーのラインナップをご紹介します。