Volvo 960セダン。 3点式シートベルトや一体型チャイルドシートなどの革新的な安全装備。
960は1991年モデルとして、1990年秋に発売されました。1982年から販売されてきた760は、960の発売に伴い生産を終了しています。
エンジンは新開発の3リッター直列6気筒を搭載。アルミ製シリンダーブロックと1気筒当たり4バルブのDOHCを採用した、先進のパワーユニットでした。このエンジンは、一から新設計された新世代直列エンジンシリーズのデビューを飾りました。のちに、5気筒と4気筒がシリーズに加わることになります。
ボルボ960には、新たな安全装備が多数導入されました。その中には、3点式イナーシャリールシートベルトや後座中央の可動式ヘッドレストが含まれています。安全性をさらに高めるため、リアシートのセンターアームレストに組み込まれる一体型チャイルドシートもオプションで用意されました。
このような安全性能へのこだわりが評価され、960は数多くの国際的な賞を受賞しています。なかでも“Prince Michael Road Safety Award(マイケル王子交通安全賞)”と『Autocar & Motor』誌の安全性部門における最優秀賞は、特筆すべき点です。
1995年モデルの960には、広範囲にわたって改良の手が加えられました。フロントマスクが改められただけでなく、シャシーもほぼすべて一新。複合材料からなる横置きリーフスプリングを備えた、改良型のマルチリンク式リアサスペンションが採用されました。また、エンジンは当初の3リッターに加え、新たに2.5リッター6気筒が導入されています。
1997年、S90の登場に伴い、960セダンは姿を消しました。
技術仕様
モデル: 960セダン
生産: 1990~1997年
生産台数: 112710
ボディ: 4ドアセダン
エンジン: 直列6気筒DOHCユニット、2,473ccまたは2,922cc
トランスミッション:5速マニュアルまたは4速オートマチック
ブレーキ: 4輪油圧式ディスクブレーキ
寸法: 全長487cm ホイールベース277cm
車づくりにおいて、Volvo Carsがその長い歴史を通じて常に最優先してきたもの。それは安全性です。そして、常に未来に目を向ける私たちは今、最高水準の安全性に加え、将来的に電気自動車メーカーへ完全移行するという大きな目標を掲げています。目標達成に邁進する私たちに、ぜひご期待ください。それでは現在のボルボのフル エレクトリックモデル、プラグインハイブリッドモデル、そしてファミリーカーのラインナップをご紹介します。