ボルボP1200/PV120アマゾンを紹介する写真

ボルボP1200/P120アマゾン。 ボルボで初めてポントン・ボディを採用しました。

1956年、ボルボから新型乗用車のプロトタイプが発表されました。このモデルはスウェーデン国内ではアマゾン、海外では121および122Sとして知られるようになっていきます。なお122Sは、よりパワフルなエンジンを搭載する仕様に与えられた名称です。

この新型車は1957年に生産が開始されましたが、当初はPV444より一クラス上の位置づけとされました。これは主に、121/122Sが4ドアモデルであったためです。

ボルボがこのモデルで初採用したモダンなポントン・ボディは、誰の目にも非常に魅力的でした。フロント部分には特徴的な2つの楕円形エアインテークを配置。長く尾を引いたヒレを思わせるようなリアフェンダーは、当時とても人気が高かったデザインです。

ダッシュボードの上半分には衝撃吸収素材を採用。フロントウインドーにはラミネート加工を施し、さらにフロントシートとリアシート両方にシートベルトを装備するなど、アマゾン121/122Sは安全面においても非常に高い水準を満たしていました。

そして1961年秋、P120に多数の比較的大きな変更が加えられます。それまでの1.6リッターエンジンは最高出力75または90HPのB18型に更新され、12Vの電気系統と新しいグリルを採用。90HPモデルの前輪にはディスクブレーキまで搭載されたのです。

P120の4ドア仕様は1966年秋まで生産され、その後完全新設計のボルボ144にバトンを渡すことになります。

技術仕様
モデル: P 1200/P 120アマゾン、セダン
バリエーション: P 1200 V、P 1200 H、P 121、P 122 S
生産年: 1956~1967年
生産台数: 234,208
ボディ: 4ドアサルーン
エンジン: 4気筒、直列、オーバーヘッドバルブ、1,583cc、79.37 x 80mm、60bhp/4,500rpm、85bhp/5,500rpm。1961年=1,778 cc 84.14×80mm 75HP/4,500 rpmまたは90HP/5,000rpm、1965年に95HPへ向上

トランスミッション: フロアレバー式(一部車種はコラムレバー式)3速または4速マニュアル(オーバードライブ付き/なし)、コラムレバー式3速オートマチック

ブレーキ:4輪油圧式ドラム、フロントディスク(1961年Sバージョン/1964年全モデル)

サイズ: 全長=445cm、ホイールベース=2,600mm