私たちは、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)イニシアチブの採用者として登録し、自然への影響を減らすための取り組みについて報告します。
よりサステナブルな未来に向けた小さいながらも重要な一歩です。
私たちは、数年前に、気候変動対策、循環型社会、責任あるビジネスという3つの主要分野で、高い目標を掲げたサステナビリティ戦略を立ち上げました。しかし気候変動、汚染、生物多様性の喪失という世界が直面する3つの地球規模の危機を踏まえて、私たちは最近、生物多様性への注力を強化するため、戦略を改訂しました。 私たちの未来の目標は、ネットポジティブであることです。それは私たちが自然に与える影響を回避し、削減するための行動をとることを意味します。また、自然再生・回復にも取り組み、自然への悪影響を改善するために努めます。 この高い目標に向かって取り組むにあたり、私たちは進捗状況について透明性を保つことが重要だと考えています。だからこそ、私たちは今、TNFDの採用企業として登録した最初のグローバル自動車メーカーになったことを発表できることを喜ばしく思います。そして、ご想像のとおり、TNFDは分かりにくい部分もあるので、それが何を意味するのかを理解するためにもう少し深く掘り下げてみましょう。
だからこそ、私たちは今、TNFDの採用企業として登録した最初のグローバル自動車メーカーになったことを発表できることを喜ばしく思います。
TNFDは、Taskforce on Nature-related Financial Disclosures(自然関連財務情報開示タスクフォース)の略で、企業が自然に与える影響を評価・報告するためのフレームワークを提供する世界的な取り組みです。その目的は、自然を害する結果からポジティブな結果へと世界の資金の流れをシフトすることにあります。
「私たちは、TNFDの採用企業として登録した、最初のグローバル自動車メーカーです。生物多様性に関する自動車業界のパイオニアとして行動するよう努めています」と、グローバルサステナビリティの責任者であるヴァネッサ・ブタニは述べています。「TNFDの提言とガイドラインを活用することで、自然に関連する依存性、影響、リスク、機会を私たちの意思決定に組み込むことができます。これにより、バリューチェーン全体でネットポジティブになり、ネイチャーポジティブな未来に貢献するという長期的な目標に向けて、私たちは前進できるのです」と語りました。
自然にコミットする
TNFDへの参加は象徴的な行動ではありません。これは、生物多様性への影響、そして、バリューチェーン全体で環境フットプリントを最小限に抑えるための戦略を開示することを意味します。これには、生物多様性への影響を評価、報告、軽減するための具体的な措置を講じること、およびボルボ・カーズの事業が可能な限りサステナブルで環境に責任を持つことを保証することが含まれます。
TNFDの採用者として、私たちはLEAP(Locate=発見する, Evaluate=診断する, Assess=評価する, Prepare=準備する)と呼ばれるアプローチに従います。
一言で言えば、このアプローチは、私たちの事業や活動が自然にどのような影響を与えているかを特定し、明らかにするというものです。私たちは、サプライヤーやディストリビューターを含むバリューチェーン全体で、当社の事業がこれらの領域にどのような影響を与えているかを検証します。検証段階で特定したリスクを検証します。最後に、特定されたリスクを管理し、機会を最大化するための戦略と行動を策定していきます。
「生物多様性の目標を達成するためには、やるべきことがたくさんあります」と、循環型経済と生物多様性の責任者であるオウェイン・グリフィスは述べています。「TNFDは、私たち自身とステークホルダーの両方にとって大きな利益をもたらすものと期待しており、今後の評価と進捗における透明性をサポートするものと考えています。」
より持続可能な未来へ
透明性の力と重要性を信じる企業として、特に環境影響報告に関しては、TNFDに登録することで、サステナビリティへの取り組みに関する明確で実用的な情報をステークホルダーに提供できることを意味します。
TNFDへのコミットメントは、次の四半期の計画を立てることではなく、次の世代のための計画を立てることであり、よりサステナブルな未来に向けた小さいながらも重要な一歩です。