ボルボは自動車の安全性の歴史において、非常に重要な機能や装備をこれまでにいくつも生み出し、世に送り出してきました。私たちのテクノロジーは実際に効果のある機能を追求することでより大きな価値を提供します。
ボルボのエンジニアだったニルス・ボーリンが考案し、ボルボPV544に導入した3点式シートベルト。ボルボはすべての人がその恩恵を享受できるよう特許を無償公開した結果、これまでに100万人以上の命が救われてきました。
かつて、ロケットの打ち上げの時に、宇宙飛行士たちが背中を下にして飛び立つ映像を覚えていますか?これは身体や首にかかる大きな力を分散させるためでした。この映像に発想を得て同じ原理が、後ろ向きチャイルドシートとして採用されました。負荷を分散させてケガのリスクを最小限に抑えます。
私たちは世界で初めて、子供たちが正しい位置でシートベルトを着用できるようにするためのブースタークッションを開発し、保護力と快適性を高め、4歳からの子供たちが前向きに座り安全に移動できるようにしました。
シート内蔵型のブースタークッションの導入は、チャイルド・セーフティに大きな飛躍をもたらしました。車両のシートベルトやエアバッグと連携して開発を進めることで、子どもの保護性能と快適性を卓越した水準で両立しています。
高強度材と衝撃吸収材を最適に組み合せた車体構造、フロアを強化するクロスメンバー、補強されたシートを統合した車両設計により、ボルボは次なるマイルストーンを打ち立てました。
SIPSに続き、側面衝突時に乗員の胸部を保護する世界初のサイド・エアバッグを開発しました。
後面衝突の際に乗員の身体を均等に支えるサポート性と衝撃吸収性を重視したシートおよびバックレストの設計により、むち打ち症のリスクを低減しています。
前席と後席の両方の乗員保護を向上させた初のエアバッグシステム。ルーフライニングに内蔵されており、側面衝突時や横転時などに乗員の頭部を保護します。
SUV の人気が高まるにつれて、横転事故からの保護を強化するために、電子ロール安定性制御システムで SUV の安定性を強化し、ボディのデザイン、構造、拘束装置を改善しました。
カメラやレーダーにより自車に接近する車両を検知。ドアミラー付近の警告灯により注意を促し、ドライバーの反応に余裕を持たせます。
衝突の危険を検知して自動的にブレーキを作動させるこのシステムはボルボXC60に初採用され、続くボルボ全車に標準装備されました。赤外線レーザーにより後続車の接近を検知し、低速での追突事故のリスクを低減します。
ボルボの革新的安全技術はボルボ車に乗る人だけでなく、車外の人の安全にも貢献しています。自車の前に歩行者が飛び出したとしても、レーダーやカメラで迅速に検知してドライバーに警告。回避操作が遅れた場合は自動的にブレーキを作動させます。
道路からの逸脱事故を想定した衝突試験をいち早く導入したからこそ、強い衝撃を受けた際にシートベルトを瞬時に巻き取り安全な着座姿勢を確保するプリテンショナー機構や、乗員の脊椎を保護する衝撃吸収機構付フロントシートの重要性に着目できたといえるでしょう。
スリッパリー・ロード・アラートとハザード・ライト・アラートはクラウドを利用し、付近を走行中の車両間で安全に関わる重要な情報を共有。その情報をもとに、滑りやすい路面やハザードランプを作動させている車両に接近した際に、ドライバーへ警告して注意を喚起します。
自車が走行中の車線へと進入する対向車を検知し、衝突が避けられないと判断された場合、自動的にブレーキを作動させて衝突の衝撃を最小限に抑えます。
1970年代以降、衝突事故で起こる事象についての理解を深めるため、ボルボは事故データを収集してきました。その結果をまとめたデジタルライブラリーは、E.V.A.プロジェクトによって公開されており、誰もがダウンロードできます。
スピードの出し過ぎの危険性を強く訴えるため、ボルボはすべての新型車の最高速度を180km/hに制限しました。ドライバーの適切な運転操作をサポートする先進の安全・運転支援機能と合わせ、これからも衝突事故のない世界に向けて積極的に責任を果たしていきます。
高性能なセンサーをもとに高精度な測位を可能にするLiDARは、安全な自動運転車の実現に不可欠な技術です。自動運転車が他車や歩行者、自転車などの位置を正確に把握するために役立ちます。
2台のカメラによりドライバーの状況をモニターすることで、注意散漫、居眠り、あるいは酩酊などの運転操作に不適切な状態を検知。必要に応じて保護シールドを作動させるとともに運転操作に介入し、安全性を確保します。
ボルボ・カーズの先進安全・運転支援機能は、安全運転を補完するものであり、注意散漫な運転、攻撃的な運転、その他の危険運転や違法運転を可能にしたり、奨励したりするものではありません。安全運転の最終的な責任は、いかなる状況でもドライバーにあります。上記の機能は国や地域により標準装備されていない、あるいは選択できない場合があります。