運転者または乗員は通常、この機能に気づくことはありません。衝突が差し迫っている状況でのみ介入します。
機能は、渋滞時の走行などで、前方の交通状況の変化や注意不足などにより事故が発生する可能性があるときに、運転者が衝突を回避できるように支援します。この機能は短い急ブレーキをかけ、車両は通常、前方車両のすぐ後ろで停止します。
この機能はオフにすることができず、つねに作動しています。
補助機能
- 衝突警告システム
- ブレーキサポート
- オートブレーキ
- ステアリングアシスト
ステップ1 – 衝突警告
歩行者、サイクリスト、大型動物、または車両と衝突する危険がある場合、視覚と音声によるブレーキパルス警告を発して運転者の注意を促します。運転者による急ブレーキまたは急加速時には、ブレーキパルス警告はありません。ブレーキパルス周波数は車速に応じて変化します。
ステップ2 – ブレーキサポート
システムがブレーキだけでは衝突を回避するのに不十分だと判断すると、ブレーキサポートが運転者の制動を補助します。
ステップ3 – オートブレーキ
運転者が事故を回避するための行動を開始せず、衝突の危険が切迫した場合には、運転者がブレーキをかけるかどうかに関係なく、オートブレーキ機能が作動します。この場合、衝突時の速度を減少させるためにフルブレーキがかかります。もしくは、衝突を避けるのに十分であれば、制動力が制限されます。
オートブレーキ機能と連動して、シートベルトテンショナーが作動することがあります。
この機能は、不必要な介入を避けるため、直前まで作動しないように設計されています。オートブレーキは衝突警告システムの直後または衝突警告システムと同時に作動します。
ブレーキアシストにより静止物体との衝突が阻止されると、車両は停止状態を維持し、運転者からの積極的な操作を待ちます。自車よりも遅い速度で走行している前方車両との衝突を回避するために自車にブレーキがかかった場合、前方車両の車速と同じ速度に減速されます。
運転者はアクセルペダルを踏み込むことで、いつでもブレーキの介入を中断させることができます。
この機能が作動しブレーキがかかると、ブレーキランプがオンになります。ドライバーディスプレイに、この機能がオンになっていることを知らせるテキストメッセージが表示されます。
注意
ステアリングアシスト
この機能は、ステアリングを自発的に操作して車両を車線内に戻したり、急ハンドルを切ったりすることで、車両が不意に車線から外れる危険や、ほかの車両または障害物と衝突する危険を低減するよう支援します。ステアリングアシストは、段階を追って発生するのではなく、他の要素の発生とは無関係に実施される可能性があります。
自動作動すると、ドライバーディスプレイに自動的に作動したことを知らせるテキストメッセージが表示されます。
ノート
注意
- この機能は、運転を手助けし、安全性を向上させるための補助的な運転者サポートであり、交通条件、気象条件および道路条件によっては対応できない状況があります。
- 機能の限界やシステムの使用前に知っておくべきことを把握するために、運転者には、オーナーズマニュアルを確認して、この機能に関連する項目をすべて読むことをお薦めします。
- 運転者サポート機能は運転者の注意および判断に代わるものではありません。現行の交通規則および規制に従い、ほかの車両と適切な距離を維持し、適切な速度で安全に車両を運転することは、つねに運転者の責任です。