さまざまなタイプの充電
高電圧バッテリーの充電にかかる時間は、使用する充電電力によって異なります。車両の充電時には12 Vバッテリーも充電されます。
壁面コンセントによる充電(AC充電)
車両は通常の壁面コンセントを使用して充電できます。このタイプの充電は、電気自動車の補足的な充電として適していますが、通常の充電用には推奨されません。
充電スタンドによる充電(AC充電)
充電スタンドには常設充電ケーブルが搭載されている場合と、モード3の充電ケーブルを接続できる電源コンセントが搭載されている場合があります。このタイプの充電は、通常の充電に推奨されます。
充電スタンドによる急速充電(DC充電)
車両はCHAdeMO規格に対応する充電スタンドでの直流電流による急速充電に対応しています。通常は直流電流による充電の方が、より高い充電電力を得られるため、充電時間が短くなります。通常、バッテリーの充電状態(SoC)が0~30%のときに最大充電電力に到達し、その後、充電電力は徐々に低下します。
バッテリーの性能を維持するため、通常の充電時は90%まで、急速充電時は80%まで充電することをお薦めします。急速充電時は、車両が充電容量を80%に制限する場合があります。
ノート
CHAdeMO 1.1および1.2規格の充電スタンドで急速充電するときは、センターディスプレイで充電状態(SoC)を高く設定していても充電容量が80~85%に制限されることがあります。これは、車内ではなく、この規格の充電スタンドの制限によるものです。
温度の影響
電気駆動システムに関わる高電圧バッテリーは、適正な動作温度で性能が向上します。
バッテリーの温度が高すぎるまたは低すぎると、高電圧バッテリーのパフォーマンスが低下する場合があります。
重要
温度が –10 °C (14 °F)を下回るか40 °C (104 °F)を上回る環境に車両をある程度の時間放置すると高圧バッテリーの性能が低下する場合があります。車両をチャージャーに接続してバッテリーが高温や低温になりすぎるのを避けてください。
重要事項
ノート
高圧バッテリーの容量は、時間経過と使用により、わずかに低下します。
注意
ペースメーカー(植込み型心臓ペースメーカーおよび除細動機能なし植込み型両心室ペー シングパルスジェネレータ)をご使用中のお客様は、充電操作はご自身ではなさらず、 他の方にお願いしてください。また充電時には充電器や充電ケーブルに近づかないでく ださい。充電によりペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。
注意
高圧バッテリーの交換は、かならずサービス工場で実行してもらうことが必要です。ボルボ指定のサービス工場にご用命ください。
エクステリアエンジンノイズ
ノート
車両が電気で駆動されているときは、車外に向けて人工音が出力されます。この音は、車外の道路利用者(子供、歩行者、サイクリスト、動物など)が車両に簡単に気づいて車両にひかれる危険を回避できるようにすることが目的です。
高圧電流
注意
車両のコンポーネントの中には高圧電流を使用しているものがあり、取り扱いを誤ると非常に危険です。これらのコンポーネントとすべてのオレンジ色のケーブルは、かならず有資格者が取り扱う必要があります。
オーナーズマニュアルに明記されていない部品類には触らないでください。