壁面コンセントによる電気自動車の充電

他の充電方法が利用できない場合、壁面コンセントから車両を充電することができます。

 ノート

この項には、壁面コンセントまたはモード2の充電ケーブルによる充電に関する情報のみが記載されています。

充電ケーブル(モード2)

壁面コンセントから充電する場合は、アンペア数を制限できるコントロールボックス付きの充電ケーブル(モード 2)を使用します。

 ノート

ボルボでは、温度モニタリングに対応する SAE J1772 に準拠した充電ケーブルの使用を推奨しています。

 注意

かならず、車両に付属の充電ケーブルまたはボルボ・ディーラーから購入した交換ケーブルを使用してください。

 注意

充電ケーブルおよび充電ケーブル関連パーツを水に浸さないでください。

 注意

  • 充電ケーブルにはブレーカーが内蔵されています。充電には、かならず接地された認可済み電源コンセントを使用してください。
  • 充電ケーブルがコンセントに差し込まれているときには、充電ケーブル付近にいるお子様から目を離さないようにしてください。
  • 充電ケーブルには高電圧が流れています。高電圧に接触すると、死亡または大ケガをするおそれがあります。
  • 充電ケーブルに少しでも破損がある場合は、使用しないでください。 損傷や不具合のある充電ケーブルの修理は、かならずサービス工場にご依頼ください。ボルボ指定のサービス工場をお薦めします。
  • 充電ケーブルはかならず、車両や人に踏まれる、人が引っかかる、なんらかの損傷を受ける、またケガの原因になることのないように配置してください。
  • 充電ケーブルを壁面コンセントから抜いてから、清掃を行なってください。
  • 充電ケーブルは、絶対に延長コードまたは2口以上の差し込み口のあるコンセントに接続しないでください。
  • 充電ケーブルと電源ソケットの間に1つ以上のアダプターを使用しないでください。
  • 充電ケーブルと車両の間に1つ以上のアダプターを接続しないでください。
  • 充電ケーブルと電源ソケットとの間に外部タイマーを使用しないでください。

また、充電ケーブルの使用方法および充電ケーブルのコンポーネントに関するメーカーのインストラクションを参照してください。

 重要

コントロールボックスとそのプラグは直射日光の当たるところに置かないでください。これを怠ると、プラグの過熱保護機能によって高圧バッテリーの充電が制限または中断されるおそれがあります。

 重要

30メートル (約1180インチ)よりも長い充電ケーブルは使用しないでください。

充電の開始

充電を開始する前に、かならず車両を駐車してください。

充電ケーブルを200Vのコンセントに接続します。

充電ハッチを開きます。

充電ハンドルの保護カバーを取り外し、ハンドルを車両の充電ポートの奥まで差し込みます。
充電ケーブルのハンドルがロックされ、5秒以内に充電が開始されます。

 ノート

充電の開始方法については、電気自動車の充電に関するセクションをお読みください。

 重要

壁面コンセントのヒューズの電流容量が低すぎる場合は、車両を充電しているときにヒューズが飛ぶ可能性があります。充電を再開する前に、車両のセンターディスプレイで充電の最低電流を設定してください。それでも問題が解決しない場合は、その他の対策について有資格の電気技師にご相談ください。

 注意

  • 電気自動車はかならず壁面コンセント/プラグからの充電に関する適用法令、および国の勧告に従って、最大許容充電電流以下で充電を行なう必要があります。
  • 電気自動車の充電には、かならず承認済みのアース付き壁面コンセントを使用してください。
  • 電源コンセントに目視で確認できる摩耗、欠陥、または損傷がある場合、使用を避けてください。万が一使用した場合、火災やケガにつながるおそれがあります。

 重要

雷雨または落雷の危険がある場合、絶対に充電ケーブルを接続しないでください。

充電の終了

キーを使用して車両のロックを解除するか、センターディスプレイのボタンを使用して充電を終了し、充電ケーブルを車両の充電ポートから抜き、次に200V電源コンセントから抜きます。

 ノート

充電の終了方法については、電気自動車の充電終了に関するセクションをお読みください。

 重要

充電ケーブルを車両の充電ポートから切り離す前に、キーのロック解除ボタンを使用して車両のロックを解除する必要があります。この操作は、車両のすべてのドアがすでにロック解除されている場合でも行なう必要があります。車両のロックを解除しておかないと、充電ケーブルまたはシステムの損傷につながるおそれがあります。

 重要

  • 絶対に、充電中に充電ケーブルを壁面コンセントから抜かないでください。壁面コンセントを損傷する危険があります。
  • 充電ケーブルは壁面コンセントから抜く前に、かならず車両の充電ポートから抜いてください。これによりシステムを損傷したり、誤って充電を停止したりすることを防ぎます。

ヒューズ

壁面コンセントから電気自動車を充電すると、ヒューズに高負荷がかかります。

 重要

壁面コンセントのヒューズが充電ケーブルの電流仕様に対応できることを確認してください。

通常、1つのヒューズ回路には複数の200V電源コンセントがあるため、同じヒューズでほかの電化製品(照明、掃除機、電動ドリルなど)を使用することができます。

 重要

200V電源コンセントに電気自動車の充電に必要な電源が供給されていることを確認してください。不明な場合は、専門の業者に電源コンセントの確認を依頼してください。ソケットの許容電力が不明な場合は、センターディスプレイで最低電流を設定してください。

例 1

車両が壁面コンセント(10A)に接続され、充電電流が16Aに設定されている場合、車両はコンセントの電源回路から16Aの電流を引き込もうとします。そのため、しばらくすると、コンセントの10Aのヒューズが飛び、バッテリーの充電が停止します。

このような場合は、コンセントのヒューズをリセットし、センターディスプレイで低い方の充電電流を選択します。

例 2

車両が壁面コンセント(10A)に接続され、充電電流が10Aに設定されている場合、車両はコンセントの電源回路から10Aの電流を引き込みます。同じ電源コンセント(または同じヒューズ回路内の別のコンセント)にほかの電化製品を接続すると、そのコンセント/ヒューズ回路の10Aヒューズに負荷がかかりすぎて溶断する可能性があります。ヒューズが溶断すると、バッテリーの充電が停止します。

このような場合は、コンセント/ヒューズ回路のヒューズをリセットし、センターディスプレイで低い方の充電電流を選択します。またはその他の電化製品をコンセント/ヒューズ回路から抜いてください。

例 3

車両が壁面コンセント(10A)に接続され、充電電流が6Aに設定されている場合、車両はコンセントの電源回路から6Aの電流を引き込みます。当然、バッテリーの充電時間は長くなりますが、総負荷がソケット/ヒューズ回路の容量を超えない限り、同じ電源コンセント/ヒューズ回路にほかの電化製品を同時に接続することができます。