推奨タイヤ
納車時には、タイヤの側面にVOLマークが付いたボルボ純正タイヤが装着されています1。 これらのタイヤは車両に合わせて綿密に調整されています。 そのため、タイヤを交換する際は車両の走行特性、快適性および電力消費性能を維持できるよう、新しいタイヤにもこのマークが付いていることが重要です。
新車装着タイヤ
新車時のお車には、運転席ドア側ピラーのラベルの表示に適合するタイヤが装着されています。
新車装着タイヤはロードホールディング特性に優れ、乾燥した路面でも濡れた路面でも優れた走行特性を発揮します。 ただし、タイヤは氷や雪のない路面でこのような特性を発揮するように開発されていることを覚えておく必要があります。
車両によっては、超高性能のタイヤおよびホイールリムのセットが装着されていることがあります。 そのようなタイヤおよびホイールリムは、ハイドロプレーニングへの耐性を備えながら、乾燥した路面で能力を発揮できるように設計されています。 こうしたタイヤおよびホイールリムは路面の損傷の影響を受けやすく、状況次第では、寿命が30,000 km (20,000マイル)を下回る場合があります。 AWD車またはスタビリティシステム装備車であっても、これらのタイヤは冬季走行向きではないため、気候に応じてウインタータイヤに交換する必要があります。
「オールシーズン」タイヤは、滑りやすい路面でのロードホールディング特性が「オールシーズン」に分類されていないタイヤよりも多少優れています。 しかし、凍結路や雪道で高いロードホールディング特性が必要な場合、4輪すべてにウインタータイヤを装着することをお薦めします。
タイヤの製造年週
ボルボでは、通常の使用の場合、タイヤは6年経過した時点で交換することをお薦めします。 タイヤはほとんど、または一切使用しなくても経年劣化します。 それに伴って、タイヤの機能も低下します。 これは、今後に備えて保管しているタイヤすべてに当てはまります。 高温の気候による熱、頻繫な高負荷、または紫外線(UV)への露出は、経年劣化のプロセスを加速させるおそれがあります。 亀裂や変色などがあるタイヤは、絶対に使用しないでください。 劣化が明らかなタイヤは、ただちに交換する必要があります。
タイヤを交換するときは、製造年週ができるだけ新しいタイヤと交換することが重要です。 特に、ウインタータイヤの場合は重要です。 タイヤのDOT2マークを確認すると、タイヤの製造年週がわかります。
タイヤの交換
新車装着のホイールを前輪と後輪で入れ替えることは絶対にしないでください。
タイヤを交換するときは、4輪すべてのタイヤのサイズ表示およびタイプ(ラジアル)が同じであることを確認する必要があります(新車装着タイヤと同じメーカーの製品を推奨)。 そうしないと、車両のロードホールディング特性や走行特性が変化するおそれがあります。
ホイールは、寿命を迎えるまで、前進時の回転方向がつねに同じになるように装着してください。
ホイールが正しく装着されていない場合、車両のブレーキ特性および雨や雪泥をそらす能力に悪影響が出るおそれがあります。
ホイールリムおよびタイヤのサイズ
注意
- お車のホイールリムおよびタイヤのサイズは、安定性と走行特性の確保に必要な厳しい要件を満たす仕様になっています。 承認されていない組み合わせのホイールリムサイズおよびタイヤサイズを使用すると、車両の安定性および走行特性に悪影響をおよぼすおそれがあります。
- 承認されていない組み合わせのホイールリムサイズおよびタイヤサイズの使用が原因で発生した損害には、新車保証が適用されません。 そのような装着が原因で発生した死亡事故、ケガまたは損失について、ボルボでは一切責任を負いません。
- スチール製またはアルミニウム製のホイールリムで、亀裂、変形などの損傷や著しい腐食があるもの、また溶接箇所や修理箇所があるものは絶対に使用しないでください。
ホイールおよびタイヤに関する重要情報。
- 道路状況に応じた運転を心がけ、不必要な急ハンドル操作をしないでください。
- 走行中は、車間距離を十分に取ってください。特に、積雪路や滑りやすい路面では車間距離の確保が重要です。
- 走行中に不安定な操舵感や異常な音を感じたときは、すみやかに安全な場所に駐車して、車両およびタイヤを点検してください。 特に異変に気づかない場合でも、早急にボルボ・ディーラーにご連絡ください。
- ホイールは車体と接触するような状態で装着しないでください。 フェンダーからはみ出すホイールの装着は、違法改造となりますので、絶対にしないでください。
- ホイールバランス調整は、かならず4本同時に行なってください。
- ホイールファスナーの締め付けトルクとホイールバランスウェイトの取り付け位置を定期的に確認してください。