このシステムは、エアバッグとセンサーで構成されています。衝突事故により一定レベル以上の衝撃を受けると、センサーが反応してエアバッグが膨張し、高温になります。エアバッグにより、衝突時に乗員に対する当初の衝撃が緩和されます。エアバッグは、衝突による圧力がかかると内部のガスが抜け、収縮します。このとき、車内に煙が放出されますが、これは異常ではありません。エアバッグが膨張・収縮する一連の動作は、瞬間的に行われます。
エアバッグが作動したときは、次の指示に従ってください:
- 車両を回収してください。車両をボルボ指定のサービス工場に搬送します。エアバッグ作動後は、絶対に自走しないでください。
- ボルボ指定のサービス工場に、車両のセーフティシステム部品の交換を依頼してください。
- 医師の診察を必ず受けてください。
注意
エアバッグコントロールモジュールは、センターコンソールの中にあります。センターコンソールに、水その他の液体が入った場合は、バッテリーケーブルの接続を外してください。エアバッグが展開するおそれがありますので、エンジンを始動しないでください。この場合、車両を回収します。車両をボルボ指定のサービス工場に搬送してください。
注意
エアバッグ作動後は、絶対に自走しないでください。エアバッグによってハンドル操作が妨げられるおそれがあります。他のセーフティシステムも損傷を受けているおそれがあります。エアバッグ作動時に放出された煙や埃が原因で、目や皮膚に傷や炎症を起こす場合があります。炎症を起こした場合は、冷水でよく洗ってください。エアバッグの展開速度は極めて速く、エアバッグの布との摩擦熱で皮膚にヤケドや擦過傷を負うおそれがあります。
注意
修理は、必ずボルボ指定のサービス工場に依頼してください。エアバッグシステムへの作業に不具合があると、誤作動につながり、大ケガをするおそれがあります。
ノート
センサーは、衝突の性質やシートベルトが着用されているかどうかを判断し、それに応じて作動条件が変化します。これは、どのベルト位置にも該当します。
そのためエアバッグ1つだけが作動する場合や、1つも作動しない場合があります。センサーは、車両が受けた衝撃の強さを感知して、必要なエアバッグだけを作動させます。