システムの概要
タイヤ空気圧が低すぎる場合、タイヤの直径が変化するため、回転速度にも変化が生じます。各タイヤを比較することにより、システムは空気圧の低すぎるタイヤの有無を特定することができます。
システムが機能している場合でも、タイヤのメンテナンスはおこなってください。
メッセージ
タイヤ空気圧が低すぎると、コンバインド・メーター・パネルの表示灯()が点灯し、以下のメッセージのいずれかが表示されます。
- タイヤ空気圧低下 点検して調整して下さい
- タイヤ空気圧モニター サービスが必要です
- タイヤ空気圧モニター 現在利用できません
重要
TM システムに不具合が発生した場合、コンバインド・メーター・パネルの表示灯 が約1分間点滅した後、点灯に変わります。コンバインド・メーター・パネルにはメッセージも表示されます。
メッセージの削除
タイヤプレッシャーゲージを使用して、指示通りに全タイヤの空気圧を点検します。
運転席側ドアピラー(フロントドアとリアドアの間)のタイヤ空気圧表示ラベルに従って、タイヤを適切な空気圧に調節します。
MY CAR で TM システムを再校正します。
ノート
タイヤ空気圧を正しく調節するには、タイヤが冷えた状態で空気圧を点検する必要があります。「タイヤが冷えた状態」とは、タイヤが外気温と同じ温度である状態です(車両の停止から約3時間後)。数キロ走行するだけでタイヤ温度が上昇し、タイヤ空気圧も上昇します。
注意
- タイヤ空気圧が正しくないと、タイヤに不具合が発生し、運転者が車両を制御できなくなるおそれがあります。
- システムはタイヤの突然の損傷を事前に予測することはできません。
TM校正
TM システムが正しく機能するには、タイヤ空気圧の基準値を決定する必要があります。この作業は、タイヤ交換後またはタイヤ空気圧の調節後に、MY CAR でシステムを再校正することにより毎回行う必要があります。
例えば、積載物が重いときや高速走行(160 km/h (100 mph)超過)するときには、タイヤ空気圧の調節が必要です。そして、調節の後にシステムを再校正する必要があります。
再校正
設定は、センターコンソールのコントロールで行います。MY CARを参照してください。
エンジンを止めます。
運転席側ドアピラー(フロントドアとリアドアの間)のタイヤ空気圧表示ラベルに従って、すべてのタイヤを必要な空気圧に調節します。
または、タイヤ空気圧表を参照してください。
エンジンを始動し、車両を静止状態のまま維持します。
メニューシステム MY CAR を開き、タイヤモニター メニューを選択します。
較正を開始を選択して、OKをタップします。
すべてのタイヤの点検と調節が完了した後、OKをタップして校正を開始します。
走行を開始します。
35 km/h (22 mph)を超える速度で走行中に校正が行われます。エンジンを停止すると校正は一時的に中断されますが、再び走行を開始するとバックグラウンドで自動的に再開されます。校正が完了しても、システムからの確認通知はありません。
新しい基準値は上記のステップ1~7を再度行うまで適用されます。
ノート
TM システムは、タイヤ空気圧を調節した場合、またはタイヤ交換のたびに校正し直す必要があります。新しい基準値が記憶されないと、システムは正しく機能できません。
ノート
- タイヤに空気を充填した後は、砂利や土によるバルブの損傷を防ぐため、必ずダストキャップを取り付けてください。
- 必ずプラスチック製ダストキャップを使用してください。金属製のダストキャップは腐食して緩めにくくなることがあります。
システムおよびタイヤの状態
システムおよびタイヤの現在の状態は、センターコンソールの画面で確認することができます。
メニューシステムMY CAR を開きます。
タイヤモニター メニューを選択します。
タイヤ空気圧の状態が色で区別されて表示されます。
状態は以下のようにタイヤごとに色分けされます。
- すべて緑色:システムは正常に作動しています。タイヤ空気圧はすべてのタイヤで推奨レベルを少し上回っている状態です。
- 黄色のホイール:該当するタイヤの空気圧が低すぎます。
- 全ホイール黄色:複数のタイヤの空気圧が低すぎる状態です。
- すべてのホイールがグレーでメッセージ タイヤ空気圧モニター 現在利用できません:タイヤ空気圧システムが一時的に無効な状態です。システムを再びオンにするには、35 km/h (22 mph)を超える速度で短時間走行することが必要になる場合があります。
- すべてのホイールがグレーでメッセージ タイヤ空気圧モニター サービスが必要です:システムにエラーが発生しました。ボルボ・ディーラーまたはサービス工場にご連絡ください。