ECOドライブモード

ドライビング モードECO では、燃料効率に優れ、環境に優しい運転ができるように車両の走行特性が最適化されます。

このドライブモードを使用すると、燃料の節約と環境の保護につながります。

以下の特性が、ECO走行向けに調整されます。

  • トランスミッションでのシフトポイント1
  • エンジンマネジメントおよびアクセルペダルのレスポンス
  • 車速が65~140 km/h (40~87 mph)のときにアクセルペダルから足を離すと、Eco Coast1 フリーホイール機能が作動し、エンジンブレーキが解除される。
  • エアコンディショナーシステムの一部の機能が低出力で作動する、またはオフになる。
  • ドライバーディスプレイが、環境に優しく、燃料効率のよい運転を促す情報をECOゲージに表示する。

ECO モードの選択

ECOモードは、エンジンを停止するとオフになります。そのため、エンジンを始動するたびにオンにする必要があります。この機能がオンのときには、ドライバーディスプレイに ECO と表示されます。

ドライブモードコントロール装備車*

P5-1717-ALL-Drive mode switch
ドライブモードコントロールの DRIVE MODE を押します。
センターディスプレイにポップアップメニューが開きます。
ホイールを上または下に回して、使用したいドライブモードを選択します。
ドライブモードコントロールを押すか、タッチスクリーンに直接タッチして選択を確定します。

センターディスプレイの機能ビュー

P5-1507-icon ECO drive mode

ドライブモードコントロール非装備車には、センターディスプレイの機能ビューに ドライビング モードECO 用機能ボタンがあります。

ボタンを押すと、機能がオンになります。
この機能がオンになると、ボタンのインジケーターが点灯します。

フリーホイール機能 Eco Coast1

フリーホイール機能 Eco Coast では、エンジンブレーキが解除され、代わりに車両の運動エネルギーを惰性走行に使用して、惰性走行の距離を伸ばします。運転者がアクセルペダルから足を離すと、トランスミッションとエンジンの接続が自動的に切り離され、エンジン回転数がアイドリング回転数まで低下し、燃料消費量が減少します。

この機能は、前方に制限速度の低い区間があり減速が予想される状況や、緩やかな下り坂で長時間惰性走行できる場合に最適です。

フリーホイール機能の起動

以下の条件が満たされているときに、アクセルペダルから完全に足を離すと、機能が起動します。

  • Eco ドライブモードが選択されているとき。
  • ギヤセレクターレバーが D の位置のとき。
  • 速度が約65-140 km/h (40-87 mph)の範囲内。
  • 下り坂の場合、勾配が約6%以下のとき。

フリーホイール機能を使用しているときには、ドライバーディスプレイに COASTING と表示されます。

機能の限界

以下の場合、フリーホイール機能は使用できません。

  • エンジンとトランスミッションの両方、またはどちらか一方が通常作動温度ではない。
  • ギヤセレクターレバーを D 位置およびマニュアル位置から動かした。
  • 速度が約65-140 km/h (40-87 mph)の範囲から外れている。
  • 下り坂で勾配が約6%を超えている。
  • ステアリングホイールパドル*を使用して、マニュアルギヤチェンジを行った。

フリーホイール機能の解除およびオフ

状況によっては、機能を一時的に解除またはオフにしてエンジンブレーキを使用する方が望ましい場合があります。例えば、急勾配の下り坂を走行する場合や追い越し操作の直前などは、機能を解除した方が安全に運転できる可能性が高くなります。

フリーホイール機能を解除するには、以下の操作を行ってください。

  • アクセルペダルまたはブレーキペダルを踏み込みます。
  • ギヤセレクターレバーをマニュアルポジションにします。
  • ステアリングホイールパドルでギヤチェンジします*

フリーホイール機能をオフにするには、以下の操作を行ってください。

  • ドライブモード*を変更するか、機能ビューで ドライビング モードECO をオフにします。

フリーホイール機能がない場合でも、短い距離であれば惰性走行することができます。その場合も燃料消費量は減ります。ただし、フリーホイール機能をオンにして、長距離の惰性走行を可能にした方が、燃費性能を最大限に引き出すことになります。

クルーズコントロール Eco Cruise

ECOドライブモードでクルーズコントロールを使用すると、他のドライブモードのときよりも車両の加速と減速がゆるやかになり、燃料の節約を可能にします。このため、車両の速度が設定速度を少し上回る、または少し下回ることがあります。

  • 滑らかな路面では、クルーズコントロールが作動しているときに車両が惰性走行すると、車両の速度が設定速度から逸脱することがあります。
  • 急な上り坂では、車両の速度が低下し、シフトダウンした1時点でひかえめに加速が始まって、設定速度が実現されます。
  • 車両が惰性走行する下り坂では、車両の速度が設定速度を少し上回る、または下回ることがあります。この機能は、設定速度を維持するために通常のエンジンブレーキを使用し、必要に応じてフットブレーキも使用されます。

ドライバーディスプレイのECOゲージ

ECOゲージは、どれだけ燃料効率のよい運転をしているかを示します。

  • 燃料効率のよい運転をしている場合、このゲージは低い値を示し、指針が緑色の範囲内にあります。
  • 急ブレーキや急加速など、燃料効率の悪い運転をしている場合、ゲージは高い値を示します。

ECOゲージには、標準的な運転者なら同じ走行条件でどのように運転するかを示すインジケーターもあります。このインジケーターはゲージの短いポインターで表示されます。

P5-1546-XC90- Eco guide in driver display 12 inch
12インチドライバーディスプレイ*のECOゲージ
P5-1546-XC90-Eco guide in 8 inch driver display
8インチドライバーディスプレイのECOゲージ

ECOエアコンディショナー

Eco ドライブモードでは、エネルギー消費を減らすために、車内でECOエアコンディショナーが自動的にオンになります。

 ノート

ECO機能をオンにすると、エアコンディショナーシステムの設定のいくつかのパラメーターが変更され、一部の電力消費機器の機能が制限されます。一部の設定は手動でリセットできますが、すべての機能を回復させるためには、ECO機能をオフにするか、またはエアコンディショナーの全機能が作動するように Individual*ドライブモードを調整する必要があります。

曇りが発生して運転に支障がある場合、最大デフロスターのボタンを押してください。この機能は通常どおりに動作します。

  1. 1 オートマチックトランスミッション車のみ。
  2. * オプション/アクセサリー。