フットブレーキ

フットブレーキはブレーキシステムの一部です。

車両には、2つのブレーキ回路があります。一方のブレーキ回路が損傷すると、ブレーキペダルの踏み込み量が大きくなることがあります。したがって、通常の制動効果を得るには、通常よりもペダルを強く踏み込むことが必要になります。

ブレーキサーボは、ブレーキペダルの踏力を補助する働きをします。

 注意

ブレーキサーボは、車両の走行時にのみ作動します。

エンジンが停止しているときにフットブレーキを使用する場合は、ペダルが重く感じられ、通常よりも強い力でペダルを踏み込む必要があります。

起伏の激しい地域や、重い荷物を積載して走行するときは、マニュアルギヤシフトモードでエンジンブレーキを使用すると、ブレーキへの負担を軽減することができます。長い下り坂を走行するときは、上りのときと同じギヤを使用すると、エンジンブレーキをもっとも効率的に活用することができます。

アンチロックブレーキシステム

車両にはアンチロックブレーキ(ABS1)が装備されています。アンチロックブレーキは、制動中にホイールのロックを防止して、ステアリングの制御を維持します。ABSが作動すると、ブレーキペダルに振動が感じられる場合がありますが、これは異常ではありません。

車両の始動後、ブレーキペダルから足を離したときに、ABSシステムの自己診断機能が短時間作動します。低速走行時に、さらにシステムの自動テストが行なわれることがあります。テストが行なわれているときは、ブレーキペダルで振動が感じられることがあります。

ドライバーディスプレイのシンボル

シンボル意味
P5P6-2037-iCup-Brake warning symbol
ブレーキフルードレベルを点検してください。ブレーキフルードレベルが低いときは補充し、ブレーキフルードが減った原因を確認してください。
P5P6-2037-iCup-Brake control symbol
ペダルセンサーに不具合があります。
P5P6-2037-iCup-ABS warning symbol

車両の始動時に2秒間点灯:自動機能点検です。

2秒を超える点灯:ABSシステムに不具合があります。通常のブレーキシステムは正常に機能していますが、ABS機能は使用できません。

P5P6-2037-iCup-Brake pedal symbol

次のメッセージの場合:ブレーキペダル特性 が変化しました サービス工場に お問い合わせ下さい

ブレーキペダルを強く踏み、通常のブレーキ位置よりも下に踏み込んで車両にブレーキをかける必要があります。

 注意

ブレーキ不具合とABS不具合の警告灯が両方同時に点灯した場合、ブレーキシステムに不具合が発生したことを表しています。

  • リザーバータンクのブレーキフルードレベルがこの時点で正常であれば、最寄りのボルボ指定のサービス工場まで慎重に走行し、ブレーキ系統の点検を受けてください。
  • ブレーキフルードレベルがリザーバータンクのMINマークより低い場合は、ブレーキフルードを補充するまで絶対に運転しないでください。ブレーキフルードが減った原因を点検してください。
  1. 1 Anti-lock Braking System