CTA*

BLIS機能CTA (Cross Traffic Alert) は、後退中に横方向の交通を警告して運転者をサポートします。CTAはBLISの補助機能です。

CTAの起動/解除

CTAはエンジンが始動すると起動します。これは、ドアパネルのインジケーターランプが1回点滅することで確認できます。

P4-1220-Parkeringshjälp På-/Av-knapp
パークアシストおよびCTA用センサーのオン/オフ

パークアシストが搭載されている車両では、パークアシストのオン/オフボタンでCTA機能を単独で作動/解除することができます。

パークアシストのボタンがない車両では、メニューシステムMY CAR MY CARでCTA機能を操作することができます。次の手順に従ってください。

  • BLISCross Traffic Alert を検索し、チェックマークを外します。CTA機能が解除されます。

ただし、CTA機能が解除された後もBLIS機能は作動し続けます。

 注意

CTAは補助機能です。あらゆる状況で機能するとは限りません。

CTAは、安全運転やルームミラーやドアミラーの使用に代わるものではありません。

CTAは運転者の責任および注意に代わるものではけっしてありません。安全を確認して後退を行うのはつねに運転者の責任です。

CTA作動時

P4-1220-CrossTrafficAlert Princip
CTAの原理

駐車位置から後退して出る場合など、後退中に横方向の通行を監視することで、BLIS機能を補助します。

CTAはもともと車両を検知するようにデザインされていますが、条件が整っている場合には、サイクリストや歩行者など、小さめの対象物も検知できる場合があります。

CTAは後退中にのみアクティブになり、トランスミッションでリバースが選択されると自動的に起動します。

  • 横方向から接近してくるものをCTAが感知すると、警告音が聞こえます。この警告音は、接近してくるものの方向に応じて、左または右のスピーカーから聞こえてきます。
  • CTAはBLISランプも点灯させて、警告を発します。
  • 画面のPASグラフィックのアイコンが点灯してさらなる警告を発します。

機能の限界

CTAの機能にはある程度の限界があり、すべての状況で正しく動作するとは限りません。例えば、障害物(ほかの駐車車両など)がある場合、CTAセンサーが障害物を透視することは不可能です。

最初からCTAの「視野」が制限されて接近中の車両を直前まで検知できない状況としては、以下のような例が考えられます。

P4-1320-CrossTrafficAlert Princip-Exception1
車両が駐車スペースの奥に駐車されている
  1. Ikon röd cirkel 1CTAの死角
  2. Ikon röd cirkel 2CTAの検知/「視認」可能範囲
P4-1320-CrossTrafficAlert Princip-Exception2
角度のある駐車スペースでは、CTAの一方側は完全に死角になる可能性があります。

ただし、運転者が車両をゆっくり後退させると、車両と障害物との角度が変化して死角が急速に小さくなります。

その他の機能限界の例:

  • 泥、氷、雪がセンサーを覆っていると機能が低下し、警告を発することができなくなります。その場合、CTAは危険を検知できません。
  • 車両の電気系統にトレーラーが接続されると、CTAが解除されます。

 重要

BLISおよびCTA機能コンポーネントの修理またはバンパーの塗装修理はサービス工場で実施する必要があります。ボルボ指定のサービス工場にお任せください。

メンテナンス

BLISおよびCTA機能のセンサーは、車両の各隅のリアフェンダー/バンパーの内側にあります。

P4-1420- CrossTrafficAlert sensor
この表面はきれいな状態に保ってください。左側も同様です。
  • もっとも効率的に作動するように、センサー前面の領域はつねにきれいにしておいてください。
  • センサーがある領域に物体やテープ、ラベルなどを貼り付けないでください。
  1. * オプション/アクセサリー。