システムが最大限の性能を発揮するためには、サイクリスト検知機能が自転車と乗る人の体の輪郭に関するできるだけ明瞭な情報を得ることが必要です。すなわち、自転車、頭部、両腕、両肩、両脚、胴体に加え、人間のような動きのパターンが検知できることを意味します。
自転車と乗る人の体の大部分がカメラの視界に入っていない場合には、システムはサイクリストを検知することができません。
- システムは、大人用の自転車に大人が乗っている場合にサイクリストを検知することができます。
- システムは、同じ方向に進むサイクリストを真後ろからのみ検知することができます。斜め方向や横方向からは検知できません。
- その自転車には可視性の高い認定された1 後方反射板が高さ70 cm以上の位置に取り付けられていることが必要です。
- 車両の左右サイドから伸ばした仮想上のライン上を進むサイクリストは、遅れて検知されたり、全く検知されないことがあります。
- 夜明けや夕暮れには、人間の目と同様にシステムがサイクリストを検知できる能力が低下します。
- 街灯が点灯していても、暗がりやトンネルの走行中は、システムのサイクリスト検知機能が解除されます。
- サイクリスト検知機能の効果を最大限に発揮させるためには、City Safety™ 機能を起動する必要があります。City Safety™を参照してください。
注意
オートブレーキ機能およびサイクリスト検知機能付衝突警告システムは、運転操作を補助するものです。
この機能には次のような限界があります:
- あらゆる状況ですべてのサイクリストを検知できるわけではありません。例えば、一部が隠れているサイクリストなどは検知できません。
- 身体の輪郭がはっきりわからないような服装の人が乗っている自転車、あるいは側面から接近するサイクリストは検知できません。
- 後部に赤い反射板がついていない自転車は検知できません。
- 大きい荷物などを積んでいる自転車は検知できません。
車両を適切に運転し、速度に応じて安全な距離を保つことは、つねに運転者の責任です。