タイヤ空気圧の点検

適切なタイヤ空気圧を維持することは、走行安定性の向上やエネルギー消費量の節約のほかに、タイヤの寿命を延ばすことにもつながります。

タイヤ空気圧は時間とともに低下しますが、これは異常ではありません。タイヤ空気圧は、外気温によっても変化します。タイヤ空気圧が低すぎると、走行中にタイヤが過熱して損傷するおそれがあります。タイヤ空気圧は、走行快適性やロードノイズ、走行特性に影響します。

タイヤ空気圧を毎月1回点検してください。良好なタイヤ性能を維持するために、コールドタイヤの推奨空気圧を使用してください。タイヤ空気圧が低すぎる、または高すぎると、タイヤに偏摩耗が発生することがあります。

 注意

  • 空気圧不足は、タイヤの不具合のもっとも一般的な原因です。これにより、深刻なタイヤの亀裂、トレッドの剥離、パンクなどが発生し、車両を制御しにくくなり、ケガをするおそれが高まる可能性があります。
  • タイヤ空気圧が低すぎると、車両の積載能力が低下します。

コールドタイヤ

タイヤ空気圧は、タイヤが冷えているときに点検する必要があります。タイヤは周囲の空気と同じ温度であるときに冷えているとみなされます。通常、車両を3時間以上駐車していると、この温度に到達します。

1.6 km (1 mile)走行すると、タイヤは温まっていると考えられます。タイヤに空気を入れるためにこれよりも長く走行する必要がある場合は、最初にタイヤの空気圧を確認して記録します。ポンプがある場所に到着したら、適切なタイヤ空気圧まで空気を入れます。

外気温の変化に伴って、タイヤ空気圧も変化します。温度が10度下がると、タイヤ空気圧は7 kPa (1 psi)下がります。タイヤ空気圧は定期的に点検し、車両のタイヤ情報表示ラベルまたは認証ラベルに記載されている適正空気圧に調整してください。

タイヤが温かいときにタイヤ空気圧を点検した場合、絶対に空気を抜かないでください。タイヤは走行により温まっているため、その時点の空気圧がコールドタイヤの推奨空気圧を超えるのは当然のことです。タイヤが温まっているときの空気圧がコールドタイヤの推奨空気圧以下の場合、適正空気圧を大幅に下回っているおそれがあります。