機能
蛇行は、どのような車両とトレーラーの組み合わせでも発生します。通常、蛇行は高速走行時に発生します。しかし、トレーラーに過剰な負荷がかかっている場合や、積荷の配分が不適切(後に偏っている)な場合、低めの走行速度(70~90km/h)でも、発生するおそれがあります。
蛇行が発生する要因として、次のようなものがあります。
- トレーラーをけん引している車両が、強い突風を横から受けた場合。
- 起伏の激しい道や、穴の上を走行した場合。
- 乱雑なハンドル操作。
操作
いったん蛇行が発生してしまうと抑制するのは非常にむずかしく、抑制できない場合もあります。こうなると車両およびトレーラーの運転操作が困難になり、別車線にはみ出したり、車道を逸脱するおそれがあります。
トレーラー・スタビリティ・アシストは、車両の動き(特に横方向の動き)を連続的に監視します。蛇行を感知すると前輪の左右個別にブレーキをかけ、車両およびトレーラーの安定化を図ります。多くの場合、この段階で車両の制御が回復します。
トレーラー・スタビリティ・アシストの初期制御で回復しない場合は、車両およびトレーラーのすべての車輪にブレーキがかかり、エンジン出力が抑制されます。蛇行が徐々に解除され、車両およびトレーラーが安定すると、システムは停止します。これで、運転者は車両を再び完全に制御できるようになります。詳しくは、を参照してください。 ダイナミック・スタビリティ&トラクション・コントロール(DSTC)- 操作
その他
トレーラー・スタビリティ・アシストは、車速60~160 km/hで作動します。
ノート
運転者が蛇行を修正しようとして、ハンドルを急に操作すると、トレーラー・スタビリティ・アシストが作動しない場合があります。蛇行の原因がトレーラー、運転者のどちらであるかを、システムが判断できないためです。

トレーラー・スタビリティ・アシストの作動中は、コンバインド・メーター・パネルに DSTC シンボルが点滅します。