エンジンの始動 - フレックス燃料
フレックス燃料エンジンは、オクタン価95の無鉛燃料とバイオエタノール E85で動作します。このエンジンはガソリン車と同じように始動します。
エンジンブロックヒーター*
E85仕様の車両には、エレクトリックエンジンブロックヒーターが装備されています。エンジンを予熱して始動および走行すると、有害なガスの排出量と燃料消費量を大幅に減少することができます。このため、冬季には、エンジンブロックヒーターを使用するようにしてください。
- 外気温が+5 ℃~-10 ℃の場合、エレクトリックエンジンブロックヒーターを電源に1時間以上接続する必要があります。
- 外気温が-10 ℃~-20 ℃の場合、エレクトリックエンジンブロックヒーターを電源に2時間以上接続する必要があります。
- 外気温が-20 ℃未満の場合、エレクトリックエンジンブロックヒーターを電源に3時間以上接続する必要があります。
注意
エンジンブロックヒーターには高電圧が供給されています。エンジンブロックヒーターやその電気接続に対する故障診断や修理は、ボルボ指定のサービス工場に依頼してください。
ノート
予備燃料を積み込む際の注意点:
- フューエルタンクが空になったためにエンジンが停止してしまった場合、気温が非常に低い場合には、予備の燃料容器のバイオエタノールE85でエンジンを始動することは非常にむずかしい場合があります。このため、予備の燃料容器には、オクタン価95のガソリンを用意するようにしてください。
フレックス燃料のバイオエタノールE85フューエルについての詳細は、燃料 - バイオエタノールE85を参照してください。
始動しにくい場合には
エンジンが1回で始動しない場合は、次の手順に従ってください:
- START/STOP ENGINE ボタンを押して、何度か始動を試みます。
- エンジンブロックヒーターが電源に接続されていることを確認し、必要に応じて、上記の時間接続してください。
重要
繰り返し始動を試みても、エンジンが始動しない場合は、ボルボ指定のサービス工場にご連絡ください。
フューエル適応
フレックス燃料エンジン装備車両は、オクタン価95の無鉛ガソリンおよびバイオエタノールE85の両方で駆動できます。いずれの燃料も共通の燃料タンクに補充されるため、両者の混合比は状況により大きく異なる場合があります。
バイオエタノールE85でしばらく走行した後ガソリンで給油した場合や、その逆の場合には、エンジンの回転にムラが生じることがあります。このため、エンジンが新しい燃料の混合比に慣れる(適応する)ようにすることが重要です。
車両を一定速度でしばらく走行させると、自動的に適応が行われます。
重要
タンク内のガソリンの混合比が変化した場合には、一定速度で約15分走行して適応を実行してください。
バッテリーが放電した場合や、取り外された場合には、電子機器のメモリーが消去されたため、適応に必要な走行時間は若干長くなります。