オートマチックトランスミッション - Powershift(パワーシフト)*
Powershift(パワーシフト)トランスミッションは、Geartronic(ギヤトロニック)オートマチックトランスミッションと同様に操作します。コントロールや機能も同様です。
例外の1つは「Geartronic(ギヤトロニック)- ウィンターモード」機能です。
- Powershift(パワーシフト)では、手動で2速を選択すると滑りやすい路面で発進することができます(Geartronic(ギヤトロニック)では3速です)。
けん引
Powershift(パワーシフト)トランスミッション装備のモデルはけん引しないでください。エンジンが回転していないと、トランスミッションに十分な潤滑が提供されません。どうしてもけん引が必要な場合には、できるだけ距離を短くし、超低速でけん引してください。
車両に Powershift(パワーシフト)または Geartronic(ギヤトロニック)トランスミッションが装備されているか不確かな場合は、ボンネット下のトランスミッションラベルの表示で確認できます(タイプの表示)。”MPS6” と記されていれば、Powershift(パワーシフト)トランスミッションであり、それ以外の場合は、Geartronic(ギヤトロニック)オートマチックトランスミッションです。
けん引の重要情報も参照してください。
注意事項
トランスミッションのデュアルクラッチにはオーバーロードプロテクションが装備されており、長時間上り坂でアクセルペダルを使用して車両を静止状態に保っていた場合など、クラッチの温度が極度に上昇すると起動します。
トランスミッションが過熱すると車両が揺れ、振動が発生します。また警告灯が点灯し、コンバインド・メーター・パネルにメッセージが表示されます。トランスミッションは、上り坂での渋滞を低速(10 km/h以下)で走行した場合や、トレーラーをけん引している場合などにも過熱することがあります。トランスミッションは、フットブレーキを使用して車両を静止させ、エンジンをアイドリング速度で回転させると、通常の温度に戻ります。
上り坂の渋滞を低速走行する場合には、段階的に走行することで過熱を防止することができます。
- ブレーキペダルを踏んで車両を静止させ、先行車との間に適度な距離ができるまでお待ちください。少し前進したら、ブレーキペダルを踏み直して、またしばらく待機してください。
重要
ディスプレイテキストと処置
場合によっては、シンボルが点灯すると共にコンバインド・メーター・パネルにディスプレイテキストが表示されます。
シンボル | メッセージ | 走行特性 | 対処 |
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トランスミッション高温 ブレーキを踏んで下さい | 一定のエンジン回転数で、同一速度を維持することができません。 | トランスミッションがオーバーヒートしています。フットブレーキを使用して、車両を停止してください。1 | |
トランスミッション高温 安全に停車しエンジンは かけたままにして下さい | 車両のトラクションが著しく低下しています。 | トランスミッションがオーバーヒートしています。ただちに安全に駐車してください。1 | |
トランスミッション冷却中 エンジンは かけたままにして下さい | トランスミッションがオーバーヒートしています。運転しないでください。 | トランスミッションがオーバーヒートしています。できるだけ速く冷却するには:ギヤセレクターレバーをNまたはP位置にして、メッセージが消えるまでエンジンをアイドリングさせてください。 |
表には、トランスミッションがオーバーヒートした場合に、その度合いに応じて講じることができる3つの手段が記されています。ディスプレイテキストと共に、車両のエレクトロニクスも一時的に異なった走行特性を採用していることに注意してください。該当する場合には、ディスプレイテキストの指示に従ってください。
ノート
注意
オートマチックトランスミッションに関する処置のメッセージについては、ディスプレイテキストを参照してください。
ディスプレイテキストは、処置が実行されるか、方項指示器レバーの OK ボタンを1回押すと自動的に消えます。