ボルボ社の環境フィロソフィー
環境への配慮は、ボルボ・カー・コーポレーションの活動を導くコア・バリューです。お客様ご自身も環境への配慮という価値観に共感されていると思います。
ボルボ車は、厳しい国際環境基準にも適合する製品で、世界でもっとも清潔で資源を有効利用する工場で製造されています。ボルボ・カー・コーポレーションは、すべての工場および社内部署の多くに適用される環境基準(ISO 14001)を含む、ISOの国際認定を取得しています。ボルボ社は関連企業に対しても、環境活動を組織的に実践するように条件を定めています。
燃費
ボルボ車は、非常に効率のよい燃費を誇っています。燃費が良ければよいほど、温室効果の原因となる二酸化炭素の排出量が少なくなります。
運転者の工夫により、燃費をよくすることができます。詳しくは、環境への影響を低減するをご覧ください。
効率のよいエミッションコントロール
ボルボ車は「内も外もクリーン」というコンセプトの基に設計されています。このコンセプトは、車内の空気を清浄に保ち、なおかつ車外に排出されるガスをできるだけ効率よくコントロールすることを指しています。ボルボ車の排気ガスは、現在の排気ガス規制値の多くを大幅に下回ります。
車内の空気を清浄に保つ
車内フィルターは、空気取入口から埃や花粉が車内に侵入することを防ぎます。
高性能の空気清浄システム、IAQS*(インテリア・エア・クオリティ・システム)が、車内に取り入れられる空気を外気よりも清浄に保ちます。
システムは、エレクトロニックセンサーおよび活性炭フィルターで構成されています。車内に取り入れられる空気をつねにモニターし、人体に有害な特定のガス(一酸化炭素など)が著しく増えたことを感知すると、空気取入口を閉じます。このような状況は、渋滞走行時やトンネル通過時などに発生する場合があります。
活性炭フィルターが、窒素酸化物、地表面オゾンおよび炭化水素の侵入を防ぎます。
インテリア
ボルボ車のインテリアは、快適な車内居住性を追求したもので、接触アレルギーや喘息にお悩みの方にも快適にドライブしていただけるように設計されています。ボルボ車の内装やテキスタイルは、環境に対する細心の注意をはらって厳選されています。
ボルボのサービス工場と環境
定期的にメンテナンスを受けることにより、車両の耐用年数が長くなるだけでなく、燃料消費量も低減します。これは、環境保全への貢献にもつながります。ボルボ指定のサービス工場に修理やメンテナンスをご依頼いただければ、ボルボ社のシステムに基づいて適切な整備を実施します。ボルボ社では、サービス工場から出るガス、廃液、廃棄物などはできるだけ環境に悪影響を与えない方法で処理するなど、環境対策を徹底させています。ボルボ指定のサービス工場には、環境対策に関するボルボの教育・訓練を受けたメカニックがおり、必要な機器や工具も揃っておりますので、最善の環境対策をご提供することができます。
環境への影響を低減する
わずかな心がけで、環境への影響を低減することができます。いくつかヒントをご紹介します。
- 無用なアイドリングは避けてください。長時間停車するときは、エンジンを停止してください。地域の規則に従って、交通法規を遵守してください。
- 先を見越して、経済走行を心がけましょう。
- オーナーズマニュアルの指示通りにサービスおよびメンテナンスを実施してください。別冊のメンテナンスノート(整備手帳)が推奨する間隔に従ってください。
- 車両にエンジンブロックヒーター*が装着されている場合は、冷寒時始動の前に使用してください。始動しやすくなり、寒冷時の摩耗を低減させます。また通常の作動温度に到達できるまでの時間も短縮されます。このため、燃費が向上し、排気ガスを低減できます。
- 高速走行を行うと空気抵抗が増加し、燃費が著しく増加します。車速が倍になると、空気抵抗は4倍になります。
- 使用済みのバッテリーやオイルなど、環境に有害な廃棄物は、環境に配慮した適切な方法で処理してください。この種の廃棄物の処理についてご不明な点は、ボルボ指定のサービス工場にご相談ください。
このようなアドバイスに従うことで、倹約できるだけでなく、地球の資源も節約でき、車の寿命も長くなります。さらに詳しい情報、およびアドバイスに関してはエコガイド、経済走行および燃費を参照してください。
リサイクル
ボルボの環境への取り組みでは、車両が環境に優しい方法でリサイクルされることが重要です。車両は、ほとんどの部品がリサイクルできます。車両を廃車にされるオーナーの皆様には、ディーラーから認定/承認リサイクル施設の紹介を受けていただくようお願いいたします。