緊急パンクリペアーキットの使用
緊急パンクリペアーキット、Temporary Mobility Kit (TMK)を使用してパンクを塞ぎます。
概要
接続
ノート
ご使用の前にボトルのシールを開けないでください。ボトルを締め込むと、シールが自動的に開封されます。
注意
タイヤシーリングシステムを使用するときには、以下の点に注意してください。
- シーリング剤ボトルには、1)天然ゴムラテックスと2)エタノールが入っています。これらの物質を誤飲すると危険です。
- このボトルの中身は皮膚にアレルギー反応を引き起こすおそれがあります。ほかには、気道、皮膚、中枢神経系および目に害をおよぼすおそれがあります。
注意事項:
- お子様の手の届かない場所に保管してください。
- 誤飲すると危険です。
- 皮膚に長時間または繰り返し触れることのないように注意してください。シーリング剤が衣服に付着した場合、付着した衣服を脱いでください。
- 取り扱い後には、十分に洗ってください。
応急処置:
- 皮膚:患部を石けんと水で洗ってください。なんらかの症状が発生した場合、医師の診察を受けてください。
- 目:大量の水で15分以上洗い流し、洗浄中にときどきまばたきをしてください。なんらかの症状が発生した場合、医師の診察を受けてください。
- 吸入:吸入した人を屋外へ移動させてください。刺激が消えない場合、医師の診察を受けてください。
- 摂取:医師から指示があった場合を除き、嘔吐を促さないでください。医師の診察を受けてください。
- 廃棄:この物質と容器は有害廃棄物または特別廃棄物の収集施設で廃棄してください。
注意
- 緊急パンクリペアーキットの使用中には、ボトルを取り外さないでください。
- 緊急パンクリペアーキットの使用中には、エアホースを取り外さないでください。
車が往来する場所で作業する場合は、かならず三角警告板(停止表示板)を立てて、非常点滅灯を作動させてください。
釘などが刺さってパンクした場合、刺さっているものをタイヤに残したままにしてください。穴を塞ぐのに役立ちます。
コンプレッサーの片側に取り付けられた制限速度の表示ラベルを取り外します。制限速度を守るリマインダーとして、表示ラベルをウインドスクリーンの見える位置に貼ります。緊急パンクリペアーキット使用後は、絶対に80 km/h(50 mph)を超える速度で走行しないでください。
スイッチが 0 (オフ)位置にあることを確認し、電源コードおよびエアホースを適切に配置します。
オレンジ色のキャップをコンプレッサーから外し、シーリング剤ボトルのコルクを外します。
ボトルをボトルホルダーの下までねじ込みます。
ボトルおよびボトルホルダーにはシーリング材の漏れ防止のためにリバースキャッチが装備されています。一度ねじ込むと、ボトルはボトルホルダーから外すことができません。ボトルの取り外しは、ボルボ指定のサービス工場で行う必要があります。
注意
使用後は、ボトルをホルダーから外さないでください。ボトルには、液漏れを防ぐためのリバースキャッチが付いています。
タイヤのダストキャップを外し、エアホースのバルブコネクターをタイヤのエアバルブにネジ部の下までねじ込みます。
エアホースのプレッシャーリリーフバルブが完全にねじ込まれていることを確認します。
電源コードをもっとも近くの12V電源ソケットに接続して、車両を始動します。
ノート
コンプレッサーの作動中には、その他の12V電源ソケットを一切使用しないでください。
注意
エンジン作動中、お子様だけを車内に残したまま、車両から絶対に離れないでください。
注意
車の排気ガスを吸入すると、生命に関わるおそれがあります。ガレージなどの密閉された場所や、十分な換気設備のない場所では、絶対にエンジンを始動しないでください。
スイッチを I (オン)位置にして、コンプレッサーを起動します。
注意
コンプレッサーでタイヤに空気を充填している間は、タイヤの横に立たないでください。タイヤにヒビ割れ、ふくらみなどの異常が認められた場合は、ただちにコンプレッサーを停止してください。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡して、タイヤ販売店への移動を依頼してください。指定のタイヤ販売店をお薦めします。
ノート
コンプレッサーが作動すると圧力は6バール(88 psi)程度まで上昇しますが、約30秒後に圧力は低下します。
7分間タイヤに空気を充填します。
重要
コンプレッサーは10分以上作動させないでください。過熱するおそれがあります。
コンプレッサーのスイッチを切り、プレッシャーゲージの圧力を確認します。タイヤ空気圧が1.8バール(22 psi)~3.5バール (51 psi)であれば正常です。タイヤ空気圧が高すぎる場合は、プレッシャーリリーフバルブを使用して圧力を下げます。
注意
タイヤ空気圧が1.8バール(22 psi)以下の場合は、タイヤのパンク穴が大き過ぎることを意味します。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡して、タイヤ販売店への移動を依頼してください。指定のタイヤ販売店をお薦めします。
コンプレッサーをオフにして、電源コードを外します。
エアホースをタイヤバルブから外して、ダストキャップをタイヤに元通りに取り付けます。
ノート
- タイヤに空気を充填した後は、砂利や土によるバルブの損傷を防ぐため、かならずダストキャップを取り付けてください。
- かならずプラスチック製ダストキャップを使用してください。金属製のダストキャップは腐食してゆるめにくくなることがあります。
残りのシーリング材の漏れ防止のため、エアホースに保護キャップを取り付けます。機材をトランクルーム/カーゴスペースに入れてください。
シーリング剤でパンク穴が確実に塞がれるように、すみやかに80 km/h (50 mph)以下の速度で3 km (2 miles)以上走行し、その後に事後点検を行います。
ノート
最初の数回転ではタイヤのパンク穴からシーリング剤が噴き出します。
注意
車両を発進させるときには、車両の近くに誰もいないこと、シーリング剤が誰にもかからないことを確認してください。距離は2 m(7 feet)以上である必要があります。
事後点検
エアホースをタイヤバルブに接続し、バルブコネクターをタイヤバルブのネジ部の下までねじ込みます。コンプレッサーのスイッチをオフにします。
プレッシャーゲージの圧力を読み取ります。
- タイヤ空気圧が1.3バール(19 psi)以下の場合は、タイヤのパンク穴が十分に塞がっていません。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡してください。
- タイヤ空気圧が1.3バール(19 psi)を超えている場合は、運転席側ドアピラーのタイヤ空気圧ラベルに記載されている適正な空気圧に達するまで、空気を充填します(1バール = 100 kPa = 14.5 psi)。タイヤ空気圧が高すぎる場合は、プレッシャーリリーフバルブを使用して圧力を下げます。
ノート
シーリング剤ボトルおよびホースを使用した後は、かならず新品と交換してください。交換は、ボルボ指定のサービス工場に依頼してください。
注意
タイヤ空気圧は、定期的に点検してください。
最寄りのボルボ指定のサービス工場で、パンクしたタイヤを交換または修理してください。サービス工場に、シーリング材でタイヤを修理したことを伝えてください。
使用後には、シーリング剤ボトルを交換する必要があります。交換は、ボルボ指定のサービス工場に依頼してください。
注意
シーリング剤を注入したタイヤの最長走行距離は200 km (120 miles)です。
ノート
コンプレッサーは電気装置です。地域の廃棄物処理に関する規則に従ってください。