このドライブモードを使用すると、燃料の節約と環境の保護につながります。
以下の特性が、Eco モード向けに調整されます。
フリーホイール機能Eco Coast1
フリーホイール機能Eco Coastでは、エンジンブレーキが解除され、代わりに車両の運動エネルギーを惰性走行に使用して、惰性走行の距離を伸ばします。運転者がアクセルペダルから足を離すと、トランスミッションとエンジンの接続が自動的に切り離され、エンジン回転数がアイドリング回転数まで低下し、燃料消費量が減少します。
この機能は、前方に制限速度の低い区間があり減速が予想される状況や、緩やかな下り坂で長時間惰性走行できる場合に最適です。
フリーホイール機能の起動
以下の条件が満たされているときに、アクセルペダルから完全に足を離すと、機能が起動します。
- Eco ドライブモードが起動されたとき。
- ギヤセレクターレバーがDの位置のとき。
- 速度が約65-140 km/h (40-87 mph)の範囲内のとき。
- 下り坂の場合、勾配が約6%以下のとき。
フリーホイール機能を使用しているときには、ドライバーディスプレイにCOASTINGと表示されます。
機能の限界
以下の場合、フリーホイール機能は使用できません。
- エンジンとトランスミッションの両方、またはどちらか一方が通常作動温度ではないとき
- ギヤセレクターレバーをD位置およびマニュアル位置から動かしたとき
- 速度が約65~140 km/h (40~87 mph)の範囲から外れたとき
- 下り坂で勾配が約6%を超えたとき
- ステアリングホイールパドル*を使用して、マニュアルギヤチェンジを行なったとき
フリーホイール機能の解除およびオフ
状況によっては、機能を一時的に解除またはオフにしてエンジンブレーキを使用する方が望ましい場合があります。例えば、急勾配の下り坂を走行する場合や追い越し操作の直前などは、機能を解除した方が安全に運転できる可能性が高くなります。
フリーホイール機能を解除するには、以下の操作を行なってください。
- アクセルペダルまたはブレーキペダルを踏み込む
- ギヤセレクターレバーをマニュアルポジションにする
- ステアリングホイールパドル*でギヤチェンジする
フリーホイール機能をオフにするには、以下の操作を行なってください。
- ドライブモード*を変更する
- 機能ビューで Eco ドライブモードをオフにする
フリーホイール機能がない場合でも、短い距離であれば惰性走行することができます。その場合も燃料消費量は減ります。ただし、フリーホイール機能をオンにして、長距離の惰性走行を可能にした方が、燃費性能を最大限に引き出すことになります。
クルーズコントロール Eco Cruise
Eco ドライブモードでクルーズコントロールを使用すると、ほかのドライブモードのときよりも車両の加速と減速がゆるやかになり、燃料の節約を可能にします。このため、車両の速度が設定速度を少し上回る、または少し下回ることがあります。
- 滑らかな路面では、クルーズコントロールが作動しているときに車両が惰性走行すると、車両の速度が設定速度から逸脱することがあります。
- 急な上り坂では、車両の速度が低下し、シフトダウンした1時点でひかえめに加速が始まって、設定速度が実現されます。
- 車両が惰性走行する下り坂では、車両の速度が設定速度を少し上回る、または下回ることがあります。この機能は、設定速度を維持するために通常のエンジンブレーキを使用し、必要に応じてフットブレーキも使用されます。
ドライバーディスプレイのECOゲージ
ECOゲージは、どれだけ燃料効率のよい運転をしているかを示します。
- 燃料効率のよい運転をしている場合、このゲージは低い値を示し、指針が緑色の範囲内にあります。
- 急ブレーキや急加速など、燃料効率の悪い運転をしている場合、ゲージは高い値を示します。
ECOゲージには、標準的な運転者なら同じ走行条件でどのように運転するかを示すインジケーターもあります。このインジケーターはゲージの短いポインターで表示されます。
ECOエアコンディショナー
Eco ドライブモードでは、エネルギー消費を減らすために、車内でECOエアコンディショナーが自動的にオンになります。
ノート
曇りが発生して運転に支障がある場合、最大デフロスターのボタンを押してください。この機能は通常どおりに動作します。