ドライブモード

車両の走行している状況に合わせてドライブモードを調整します。

選択可能なドライブモード

ドライブモードは HybridPurePower1Constant AWD*Off-road の5つから選択できます。

ドライブモードは、以下の点でできるだけ良好な運転特性が得られるように調整されます。

  • ステアリング
  • エンジン/トランスミッション/全輪駆動
  • ブレーキ
  • オートレベライザー*および衝撃吸収
  • ドライバーディスプレイ
  • エアコンディショナー設定

 注意

ドライブモードを作動したままでエンジンをオフにして、車両を換気されていない場所に放置しないでください。ハイブリッドバッテリーのエネルギーレベルが低下するとエンジンが自動的に作動して、排気ガスにより人や動物に深刻な害をもたらすおそれがあります。

ドライバーディスプレイの表示

VCC-23w46-teardrop

ドライバーディスプレイは選択中のドライブモードを表示します。

Hybrid

始動したとき、車両は Hybrid モードです。電動モーターと内燃エンジンが個別または同時に使用され、パフォーマンス、燃費および快適性の点で配分が調整されます。純粋に電動モーターのみで走行できる能力は、ハイブリッドバッテリーのエネルギー残量と車内の冷暖房の必要性などに左右されます。車両の出力がハイブリッドバッテリーの容量を超えると、内燃エンジンが始動します。ハイブリッド モードの場合、容量はハイブリッドバッテリーの充電残量や車速などに基づいて調整されます。

ボルボでは、日常の走行に Hybrid モードを使用することをお薦めします。

Hybrid モードを使用して走行する際の留意点

  • 速度が上昇すると、車高が自動的に低くなります2
  • 必要なときに自動的に全輪駆動になります。
  • ハイブリッドバッテリーの充電残量(SoC)が低下すると、内燃エンジンの始動回数が増えます。電気のみで走行するには、車両を充電するか、センターディスプレイで バッテリーの使用Charge をオンにします。
  • 充電残量(SoC)が十分なときは、電気のみで走行できます。内燃エンジンは、運転者がアクセルペダルによって要求するエンジンの出力に対してバッテリーのエネルギー残量が不足しているときに始動します。
  • ブレーキペダルを軽く踏んでいるときにエネルギーがハイブリッドバッテリーに回収されます。

Pure

Pure モードでは、車両の電動モーターの使用が優先されます。このドライブモードは、ハイブリッドバッテリーの充電残量が十分なときに使用できます。バッテリーの充電残量が少なすぎる場合、エネルギー消費量ができるだけ少なくなるように車両の特性が制御されます。

ボルボでは、日常の走行に Pure モードを使用することをお薦めします。

Pure モードを使用して走行する際の留意点

  • 空気抵抗を低減するために車両が低くなります2
  • 一部のエアコンディショナー機能の出力が調整されます。
  • 滑りやすい路面では、全輪駆動に切り替わる前の許容可能なホイールスピン数が少し増えます。

Pure モードは、ハイブリッドバッテリーの充電残量(SoC)および出力が十分なとき(温度の影響を受けることがある)に使用できます。内燃エンジンが始動すると、ドライブモードは自動的に Hybrid モードに変わり、運転者が Pure モードを再度選択できるようになるまで維持されます。

内燃エンジンは以下の場合に始動します。
  • 車両の始動時。排出ガス処理機能を最大限に発揮させるために数分間の作動が必要。
  • バッテリーの充電残量(SoC)が低下しすぎた場合
  • 運転者がアクセルペダルをいっぱいまで踏み込んだ場合
以下の場合には、Pure モードは利用できません。
  • バッテリーの充電残量(SoC)が低下しすぎた場合
  • 速度が140 km/h(87 mph)を超えた場合(下り坂の走行時などは除く)
  • 例えば、外気温が低いなどの理由で、システムや部品の機能が制限された場合

 ノート

Pureドライブモード使用時は、特定の走行状況で内燃エンジンが一時的に始動する場合があります。これは、トレーラーを使用して走行しているときや上り坂を走行しているときなど、より高い負荷を必要とする走行状況でホイールに要求されるトルクを提供するためです。

 ノート

電動モーターのみで走行しているときは車両からエンジン音が出ないため、低速時および後退時には車外に向けて人工音が出力されます。この警告音は、車外の道路利用者(子供、歩行者、サイクリスト、動物など)が車両に簡単に気づいて車両にひかれる危険を回避できるようにすることが目的です。

Power

Power ドライブモードは、電動モーターと内燃エンジンの出力を組み合わせてパフォーマンスと加速応答性が最大限に発揮されるように調整します。ギヤチェンジが高速化してはっきり認識できるようになり、トランスミッションはトラクションの大きいギヤを優先します。ステアリング応答が速くなり、衝撃吸収が硬めになります。

ボルボでは、走行にスポーティな特性と優れた加速応答性を求めるときに Power モードを使用することをお薦めします。

Power モードを使用して走行する際の留意点

  • 車両が低くなると2、車体が道路に追従してコーナリング時のロールが小さくなります。
  • 燃料消費量が増加することがあります。

Constant AWD*

Constant AWD ドライブモードでは、高性能の全輪駆動により車両のトラクションが向上します。フロントアクスルとリアアクスルのトルク配分を調整して、優れたトラクション、安定性およびロードホールディングを実現します。

ボルボでは、滑りやすい路面を走行するとき、重いトレーラーが連結されているとき、またはけん引時に Constant AWD を使用することをお薦めします。

Off-road

Off-road ドライブモードでは、車高が高くなり2、ステアリングが軽くなって、全輪駆動、ヒルディセントコントロール(Hill Descent Control)連動低速コントロール機能が作動します。

ボルボでは、トラクションを高めたいときや、過酷な地形および悪路を走行するときに Off-road モードを使用することをお薦めします。

Off-road モードを使用して走行する際の留意点

  • このドライブモードは、40 km/h (25 mph)以下の低速時にのみ使用することができます。この速度を超えると、Off-roadモードは取り消され、代わりにConstant AWDドライブモードがオンになります。
  • 燃料消費量が増加することがあります。

 ノート

このドライビングモードは一般道で使用するためには設計されていません。

 ノート

Off-road モードの状態でイグニッションをオフにしたため車高が高くなっている場合、次回のエンジン始動時に車高が下がります。

 重要

トレーラーコネクターのないトレーラーを接続して走行しているときには、Off-road ドライブモードを使用しないでください。この指示に従わないと、エアベローズを損傷する可能性があります。

Polestar*3

Polestar ドライブモードは、電動モーターと内燃エンジンの出力を組み合わせてパフォーマンスと加速応答性が最大限に発揮されるように調整します。ギヤチェンジが高速化してはっきり認識できるようになり、トランスミッションはトラクションの大きいギヤを優先します。ステアリング応答が速くなり、衝撃吸収が硬めになります。

ボルボでは、走行にスポーティな特性と優れた加速応答性を求めるときに Polestar モードを使用することをお薦めします。

Polestar モードを使用して走行する際の留意点

  • 車両が低くなると2、車体が道路に追従してコーナリング時のロールが小さくなります。
  • 燃料消費量が増加することがあります。
  1. * オプション/アクセサリー。
  2. 1 Power モードは Polestar バージョン*でも利用可能です。
  3. 2 オートレベライザー装備車に適用されます。
  4. 3 Polestar Engineered モデルの車両に適用されます。