トレーラーなどのけん引

アップデートされました 2024/10/17

トレーラーのけん引時には、トウバーやトレーラー、トレーラー内の荷物の配置について、考慮すべき重要なポイントがいくつかあります。

最大許容重量は、車両重量により異なります。乗員およびトウバーなど車両に装着されているアクセサリーの総重量の分だけ、最大許容重量が小さくなります。

車両には、トレーラーのけん引に必要な装置が付属しています。

認定されたタイプのトウバーをご使用ください。
トウボールにかかる荷重が最大荷重を超えないように、トレーラー内の重量を配分してください。トウボール荷重は車両の最大許容重量の一部として計算されます。
タイヤの空気圧は、定員乗車時の推奨空気圧に調節してください。
トレーラーなどのけん引時は、エンジンに通常の場合よりも大きい負荷がかかります。
新車時は、重いトレーラーなどのけん引をひかえてください。少なくとも1,000 km (620 miles)走行するまでお待ちください。
速度と重量に関する規則を厳守してください。
トレーラーをけん引して勾配の急な長い坂道を上るときは、低速で走行してください。
規定の最大トレーラー重量は、海抜1,000 m (3,280 ft)以下の高度でのみ適用されます。これよりも高い場所では、空気密度の低下に伴いエンジン出力および登坂能力が低下するため、最大トレーラー重量を減らす必要があります。高さが1,000 m (3,280 ft) (またはそれ未満)高くなるごとに、車両およびトレーラーの重量を10%ずつ減らす必要があります。
道路の勾配が12%を超える場合は、トレーラーなどのけん引を行なわないでください。

エアサスペンション装備車両でトレーラーをけん引して走行する場合、サスペンション固め設定は、新規の走行サイクルごとに有効にする必要があります。

センターディスプレイから硬めのサスペンションを起動する

をタップします。

ドライビングを選択します。

サスペンション固めをオンにします。

悪天候、トレーラーをけん引しながらの走行、あるいは標高の高い地域での走行と推奨よりも低い品質の燃料の使用が組み合わさると、車両の燃料消費量が大幅に増加します。

トレーラーの重量

けん引に関する重量の注意事項を厳守してください。緊急回避操作や急ブレーキ時に、車両が操縦不能となるおそれがあります。

このマニュアルに記載されたトレーラーの最大許容重量は、ボルボ社が指定した重量です。各国の法律によって、トレーラーの最大許容重量やトレーラーけん引時の最高速度が厳しく制限されている場合があります。トウバーによっては、車両が実際にけん引できる重量よりも大きい最大許容荷重が認定されているものもあります。

車両のオートレベライザーシステムは積載物(最大許容重量以下)に関係なく一定の車高を維持しようとします。停車時は、リアサスペンションが少し下がりますが、これは異常ではありません。

状況により、トレーラーのけん引中にオーバーヒートするおそれがあります。エンジンおよび駆動システムがオーバーヒートした場合、ドライバーディスプレイに警告表示が点灯し、メッセージが表示されます。

オートマチックトランスミッションは、負荷とエンジン回転速度に応じてギヤを適合させます。

オートマチックトランスミッションをエンジンに無理な負担がかかるような高いギヤで固定しないでください。つねに高いギヤでエンジン回転速度を低めに保つことがよいとは限りません。

ブレーキペダルを踏む

パーキングブレーキをかけます。

ブレーキペダルから足を離します。

トレーラーを接続した状態でやむをえず坂道に駐車する場合は、かならず輪止めを使用してください。

ブレーキペダルを踏む

ギヤポジションDを選択します。

アクセルペダルを踏みながら、パーキングブレーキコントロールを上に引いて保持します。

十分なモータートルクが得られたら、パーキングブレーキコントロールを解除してください。パーキングブレーキが解除され、後退することなく車両を発進させることができます。