応急パンクリペアーキットを使用する

応急パンクリペアーキットを使用する際には、いくつもの重要なステップに従う必要があります。 作業を進める前に、各ステップをよく読んで確実に理解してください。

 ノート

ここに記載されている手順は、ボルボから提供された応急パンクリペアーキットに適用されます。
応急パンクリペアーキットのコンプレッサーの概観
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応急パンクリペアーキットのコンプレッサーの概観
  1. 1電源スイッチ
  2. 2電源コード
  3. 3減圧バルブ付きエアホース
  4. 4ボトルホルダー
  5. 5プレッシャーゲージ
シーリング剤ボトル
シーリング剤ボトル

 注意

シーリング剤は有害です

シーリング剤には、飲み込むと有害な物質が含まれています。 中身の物質はアレルギー反応を引き起こすことや、気道、皮膚、中枢神経系および目に害をおよぼすこともあります。

予防措置
  • キットはお子様の手の届かない場所に保管してください。
  • 皮膚に長時間接触したり、何度も接触したりすることがないようにしてください。 シーリング剤が衣服に付着した場合、付着した衣服を脱いでください。
  • 取り扱い後は、十分に手を洗ってください。
応急手当
  • 飲み込んだ場合:医師から指示された場合を除き、無理に吐かせようとしないでください。 医師の治療を受けてください。
  • 皮膚に付着した場合:付着した部分を石けんと水で洗い流してください。 なんらかの症状が発生した場合、医師の治療を受けてください。
  • 目に入った場合:大量の水で15分以上洗い流し、洗浄中にときどきまばたきしてください。 なんらかの症状が発生した場合、医師の治療を受けてください。
  • 吸い込んだ場合:当事者を外に連れ出して新鮮な空気を吸わせてください。 炎症が解消されない場合、医師の治療を受けてください。
  • 開始する前に、コンプレッサーの電源ボタンがオフになっていることを確認してください。
  • 修理中にエアホースを取り外さないでください。
  • パンクの原因になった釘などがまだ刺さっている場合、そのままにしておいてください。 穴を塞ぐのに役立ちます。
  • ほかの車両が通行する可能性がある場所で修理する場合、非常点滅灯をオンにし、三角警告板(お持ちの場合)を使用してください。

準備

運転者への注意喚起のために、最高許容速度表示ラベルをはっきりと見える位置(ウインドスクリーンなど)に貼り付けます。 ラベルはコンプレッサー上にあります。

制限速度の表示ラベル
オレンジ色のキャップをコンプレッサーから外し、シーリング剤ボトルのコルクを外します。
ボトルをボトルホルダーの一番下までねじ込みます。 漏れ防止のための戻り止めがあります。

 ノート

いったん取り付けると、ボトルは取り外すことができません。 取り外しは必ずサービス工場で行なう必要があります。1
タイヤからダストキャップを外し、エアホースをタイヤのエアバルブに取り付けます。 コネクターをできる限り奥までねじ込みます。

パンク修理を始める

コンプレッサーを車両の12V電源ソケットに接続し、電源ソケットが機能していて電流を供給してることを確認します。

 注意

排気ガスを吸い込むと命の危険があります。 密閉された場所や換気の悪い場所では、絶対にエンジンを作動させたまま放置しないでください。

 重要

車両の12Vソケットの1つを使用してコンプレッサーに電力を供給する場合は、もう一方の12 Vソケットは使用しないでください。
電源ボタンを押してコンプレッサーを作動させます。
コンプレッサーの圧力が上昇します。 圧力は一時的に6 bar (87 psi)まで上昇することがありますが、約30秒後には落ち着きます。

 注意

コンプレッサーの作動中は、絶対にタイヤに近づかないでください。 タイヤに亀裂や膨れなどの異常が生じた場合、ただちにコンプレッサーをオフにしてください。 作業を中止し、Volvo Assistanceに連絡してレッカー移動をご依頼ください。
7分間タイヤに空気を充填します。

 重要

過熱防止のため、コンプレッサーは10分以上作動させないでください。
コンプレッサーのスイッチをオフにして、プレッシャーゲージで空気圧を確認します。 許容範囲は1.8 bar (26 psi)~3.5 bar (51 psi)です。 空気圧が高くなりすぎた場合、減圧バルブを使用してください。

 注意

空気圧が1.8 bar (26 psi)未満である場合、タイヤの穴が大きすぎます。 作業を中止し、Volvo Assistanceに連絡してレッカー移動をご依頼ください。
コンプレッサーのプラグを12V電源ソケットから抜きます。
タイヤからエアホースを外し、保護キャップを使用して残りのシーリング剤の漏れを防止します。
タイヤバルブのダストキャップを元通りに取り付けます。
早急に車両を10分間2走行させて、シーリング剤でタイヤの穴が塞がれるようにします。 その後、事後点検を行ないます。

 注意

はじめにタイヤを数回回転させると、パンクした箇所からシーリング剤が噴出します。 車両を運転して移動する際は、車両の近くに誰もいないことを確認して、シーリング液がかからないように注意してください。

事後点検

コンプレッサーがオフの状態で、エアホースをタイヤのエアバルブに接続します。
プレッシャーゲージでタイヤ空気圧を確認します。
  • タイヤ空気圧が1.3 bar (19 psi)以下の場合は、タイヤのパンク穴が十分に塞がっていません。 作業を中止し、Volvo Assistanceに連絡してレッカー移動をご依頼ください。
  • タイヤ空気圧が1.3 bar (19 psi)を超えている場合は、運転席側ドアピラーのタイヤ空気圧ラベルに表示されている空気圧になるまで空気を注入する必要があります。 タイヤ空気圧が高すぎる場合、減圧バルブを使用して空気を抜いてください。
タイヤバルブのダストキャップを元通りに取り付けます。
  • 使用後のシーリング剤ボトルとホースは交換してください。 交換については、ボルボ・ディーラーにお問い合わせください
  • パンクしたタイヤは早急に交換または修理することをお薦めします。 タイヤをシーリング剤で修理したことをサービス工場に伝えてください。

 注意

シーリング剤を注入したタイヤでの走行は、200 km (120 miles)以内にとどめてください。
  1. 1 ボルボ指定のサービス工場にご用命ください。
  2. 2 または3 km (2マイル)