長きにわたるサステナビリティの伝統
サステナビリティはボルボの企業活動の基盤であり、私たちはこの点において常に規範でありたいと強く望んできました。環境に対する私たちの取り組みは1940年代にまで遡りますが、今日ではこれまで以上に、その願いは強固なものとなっています。
1945年 – 再生交換部品
スウェーデンのヒェーピングという小さな町で、ボルボは早くも1945年にはギアボックスを改修して再利用する方針を固めていました。そして今日、ボルボ・カーズ・エクスチェンジ・システムは、自動車業界でも最大級を誇る規模で広範な再生交換部品を提供しています。
1972年 – 最初の環境宣言
ストックホルムで開催された国連初の環境会議において、ボルボは最初の環境宣言を公表しました。当時、ボルボのCEOを務めていたペール・G・ユーレンハマーは、ボルボの製品が環境に悪影響を与えることを認め、早急になんらかの手を打つべきだと決意したことを述べたのです。
1976年 – ラムダセンサー®の導入
ラムダセンサーを搭載した三元触媒コンバーターの導入は環境面で画期的な発明であり、排出ガスに含まれる有害成分を最大90%も削減することが可能になりました。テールパイプから排出される有害なガスを制御するためにもっとも有効な発明のひとつであり、今日まで現代のすべてのガソリン車に不可欠な部品であり続けています。
1991年 – 世界初の脱フロン車
かつてカーエアコンには、オゾン層を破壊するフロンが当たり前のように使用されていました。この環境問題に対応するため、ボルボは世界初となるフロンを使用しないモデルを発売。それから2年ですべての生産ラインからフロンを排除しました。
1996年 – サプライヤーに対する環境要求事項
サステナビリティを追求するボルボの取り組みにおいて、サプライヤーは常に重要な役割を果たしてきました。そのため私たちは1996年、サプライヤーに対する環境要求事項の設定に着手するとともに、すべての製品に含まれる特定の化学物質を自主的に制限しました。
2008年 – 再生可能エネルギーで稼働する欧州の生産工場
生産工程が環境に与える悪影響を軽減するため、ヨーロッパで稼働しているボルボの生産工場では水力発電のみを使用する道を選びました。
2012年 – 世界初のディーゼル・プラグインハイブリッド
ディーゼルエンジンだけでも電気モーターだけでも、あるいはその両方を組み合わせて走ることも可能なディーゼル・プラグインハイブリッド車は、ボルボがV60で世界初の市販化に成功しました。当時、ほかの自動車メーカーは実現できなかった技術であり、低燃費で航続距離の長い、理想的なモデルとなりました。
2018年 – スウェーデンのクライメート・ニュートラルなエンジン工場
ボルボのグローバルな製造ネットワークのなかで、気候変動に配慮した最初の工場。それはスウェーデンの町、シェブデにあります。この工場の実現によって私たちは、2025年までに気候変動に影響を与えない生産活動を行うというビジョンに向けて大きな一歩を踏み出しました。同時に、シェブデはヨーロッパでも数少ない、気候変動に配慮した自動車生産工場のひとつとなりました。
2019年 – ボルボ初の完全電動SUV
ボルボXC40 Recharge Pure Electricの導入により、私たちは初の完全電動SUVを発表することができました。しかもこのモデルは、世界でもっとも安全なSUVのひとつでもあります。1回の充電で400km*以上の走行が可能で、わずか40分**でバッテリー容量の80%まで充電可能です。
2019年 – 2040年までにクライメート・ニュートラルを実現
ボルボはパリ協定の目標に沿って、2040年までにバリューチェーン全体で気候変動に影響を与えないクライメート・ニュートラルを実現するという強い意志を公表しました。私たちは2018年から2025年の間に車両1台あたりの二酸化炭素排出量の40%削減を中間目標とし、テールパイプから排出される二酸化炭素はもちろん、事業活動やサプライチェーンから発生する二酸化炭素にも取り組んでいきます。
2019年 – 全モデルにハイブリッド車を設定
2019年、ボルボはラインナップ全車の電動化に向けて次の一歩を踏み出しました。私たちは、2019年以降に発売するすべての新型車の一部または全部をバッテリーで駆動することを誓約しました。そして現在、ボルボは主要なプレミアムカーブランドとしては初めて、すべてのモデルへのプラグインハイブリッドパワートレーン搭載車の設定を完了しています。
* 航続距離はWLTPおよびEPAに基づく計測値であり、実際には使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なります。記載された数値は暫定目標に基づくものです。最終的な車両認証は未定です。** 最適な充電条件で最大150kWのDC急速充電器を使用した場合。充電時間は外気温、現在のバッテリー温度、充電機器、バッテリーの状態、車両の状態によって異なります。
長年にわたる安全技術の革新
1927年の創業以来、私たちは常に人を第一に考えて車をデザインしてきました。我々が最も重要視している安全性について、長年にわたるイノベーションの数々をご紹介します。